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就活コラム
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Webテストの種類・対策法をご紹介|就職活動を始める方必見!

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これから就職活動を始めるにあたり、さまざまな準備が必要になるという方も多いでしょう。その中でも採用テスト、とりわけWebテストはエントリーシートや面接といった他の選考方法とは全く異なるタイプの対策が必要です。

 

「Webテストではどんな内容や難しさの問題が出題されるのか」「具体的にどのような対策をすればよいのか」と、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、Webテストの種類やその対策方法についてご紹介いたします。

 

目次

  1. Webテストにはどのような種類があるのか?
  2. Webテストを突破するためには、どのような対策が必要なのか
  3. 模擬テストを受けるメリットとは
  4. まとめ

Webテストにはどのような種類があるのか?

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Webテストにはいくつかの種類があります。それぞれ開発会社の違いがあるほか、問題形式そのものが違うため、どのような種類のテストがあるのかを事前に把握しておくことが大切です。ここでは、よく使われている採用テストについて、問題の内容や傾向、特長について解説していきます。

 

SPI

日本で最も利用されているテストで、まず対策しておく必要性が高いテスト形式だといえます。問題形式は非常にシンプルで、小中学校で学習をした単元に近い形式の問題が出題される傾向にあります。

 

問題は大きく言語(国語)・非言語(算数)にわかれており、難易度は特別高いわけではありませんが、問題数が多いため制限時間内に問題を解き終えるには事前演習が必要です。

 

専用会場で受検する「テストセンター」、応募した企業に出向いて受ける「ペーパーテスト」、自宅のパソコン等で受検する「WEBテスティング」という種類があり、それぞれ少しずつ問題の傾向が異なります。

 

GAB

SHL社というシェア二番手の企業が開発している採用テストです。中学校などでの学習内容とは大きく異なり、図表の読み取りや論理的読解など、見慣れない形式の問題が頻出する傾向があります。SPIのみを対策をしていた人がGAB形式の問題に触れても、全くといっていいほど実力を発揮できない可能性も高く、別途対策が必要と言えるでしょう。

 

また、似た名前のテスト群があり、「GAB」と表記した場合はペーパーテストを指します。「C-GAB」という表記の場合は、後述の玉手箱のテストセンター版を指し、共通している問題と異なる問題が両方存在します。

 

玉手箱

GABと同じく、SHL社開発のテストです。自宅受験型のWebテストの中ではシェア一位を誇り、商社・金融・コンサルといった業界を中心に多くの企業で活用されています。言語・計数・英語の3科目それぞれに3種類(英語のみ2種類)のテストがあり、企業毎に異なる組合せで実施されています。

 

玉手箱を実施する企業では、この科目の組み合わせまで把握しておかなければ正確な対策がしにくくなっています。また、計数科目では電卓が使える代わりに、制限時間が短いのも特徴です。玉手箱に限らず、電卓が使用可能な自宅受験型のWebテストは、そうでないものに比べて、計算問題の分量と難易度が上がるという特徴があります。

 

TG-WEB

ヒューマネージ社の提供するテストで、時間をかけて比較的難易度の高い問題を解く「従来型」と、問題数が多く制限時間の短い「新型」の二つあるのが特徴です。従来型のほうが主流で、医薬・化学業界、食品業界をはじめ幅広い業界で使われています。

 

SHL社のテスト(GAB、玉手箱)と同じく中学校までに馴染みのない内容が出題されます。特に、言語や英語の長文読解は他の採用テストに比べると難易度が高いため、志望企業が導入している場合、対策は必須と言えるでしょう。

 

計数問題の場合、従来型は展開図や命題・推論などで空間把握能力や論理的思考力を試されます。対照的に、新型は四則逆算など処理のスピードが求められます。

 

ENG

SPI形式の問題の中でも、英語問題についてはENGと言われることがあります。これはSPIの中でもオプションのプランであり、標準搭載はされていないことに起因します。テストセンターとペーパーテストのみで、自宅受験型では実施されていません。

 

出題内容は語彙選択、長文読解などSPIの言語問題をそのまま英語に置き換えたような形式です。英語の能力試験そのものが採用テストの中では珍しいため、出題履歴のある企業を受ける際には、一度問題集などで問題形式を確認しておいたほうがよいでしょう。

 

CAB

SHL社の採用テストです。「GAB」と名前が似ていますが、試験内容は異なります。「CAB」と表記された場合はペーパーテスト形式で、コンピュータ職の適性をはかる「Web-CAB」というテストの元になっています。

 

「コンピュータ職の適性をはかる」という謳い文句の通り、計数問題に特徴のある構成になっていて、初めて問題形式を見ると少し驚いてしまうかもしれません。

 

計数問題での電卓は使用不可です。Web-CABは名前の通りCABのWebテスト形式で、こちらは電卓使用可の代わりに計算量が多くなっています。図形の法則性を読み取る問題や図形の変化から暗号を解読する問題などが特徴的です。

 

Webテストを突破するためには、どのような対策が必要なのか

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ここまで、さまざまなWebテストの種類とその特徴について解説してきました。Webテストの選考を突破するためには、実際にどのような対策が必要になってくるのでしょうか。

 

基本的には問題の形式をあらかじめ知っておく、実際に問題を解いておくことがポイントになります。自身の理解度やもともとの得意不得意に応じてさまざまな方法があるので、ここではいくつかの方法をご紹介します。

 

対策本の問題を解く

複数の出版社から、採用テスト対策のための問題集が出版されています。それぞれテスト形式ごとに出版されており、上述のテストの特徴から対策まで丁寧に解説されているため、まずは対策本を購入して、問題を解いてみるというのは基本的な対策法の一つと言えるでしょう。

 

出版社ごとに掲載されている問題の種類はそこまで大差がないため、書店や大学のキャリアセンター等で問題の解説部分を読み、わかりやすかったものを購入するのがおすすめです。

 

自分に合った対策本を選ぶ

テストの対策本にも、初級者向けから上級者向けまでさまざまなものがあります。特に多くの学生が苦しむのが、SPIにおける非言語分野に相当する問題群です。もともと数学に苦手意識を持っている人が演習重視で解説の少ない本を買ってしまうと、上手く活かせないこともあるでしょう。

 

高得点を目指す方は、一冊の中になるべく多くの問題が掲載されているものを購入したほうがよいかもしれません。ぜひ自分に合った対策本を選んでみてください。

 

志望している企業の出題傾向を把握する

種類について解説した通り、採用テストの種類が違うと出題形式がまるで違うため、テストの種類ごとに別途対策が必要になります。したがって、志望している企業がどの種類のテストを導入しているのかは事前に確認しておく必要があります。

 

就職四季報や採用ホームページに書いてあるほか、昨年選考を受けた先輩に確認をしておくのもよいでしょう。ただし、企業がどの採用テストを実施しているかは毎年変更される可能性がありますので、注意してください。

制限時間を設けて実戦形式で解いてみる

どの種類のテストにも共通して言えることですが、本番のテストでは非常に厳しい制限時間との戦いになります。問題難易度そのものはそこまで高くないものの、短時間で効率よく問題を解いていく方式に慣れるまで時間がかかってしまう人もいます。

 

まずは問題単位で構いませんので、「1問につき〇秒」というように練習のうちから本番同様の制限時間を設けて、実戦形式で解いていくことで対策をしておきましょう。目安となる制限時間は、多くの対策本に記載されているので参考にしてみてください。

 

Webテストで苦手な部分を反復して解いていく

演習を繰り返していくうちに、得意な部分と苦手な部分がはっきりしてくるでしょう。Webテストは満点を取るためのテストではないのですが、苦手な部分を対策したほうが、全体の点数の伸びしろは大きくなります。

 

苦手な部分と向き合うのは大変ですが、繰り返し解いていくことで少しでも苦手を解消していきましょう。特に、SPIの非言語分野、GABの計数分野などいわゆる算数・数学にあたる分野の問題は繰り返し問題を解いていく対策が重要になります。

 

模擬テストを受ける

模擬テストを受けるのも、対策として効果的です。就職情報会社が主催するものをはじめ、模擬テスト受験に関しては多くの機会が提供されています。模試を受けることで、受験者の中での自分の順位や偏差値が明らかになります。

 

なによりも実戦に近い形式で力を試すことになるため、自分で対策を進めてきた結果をある程度可視化することができます。基本的に無料で受けられるものも多いため、ぜひ活用してみましょう。

 

同級生におすすめの対策本やアプリを聞く

対策本や対策のアプリは自分に合ったものを選ぶのが重要なのですが、すでに利用している同級生にオススメのものを確認するのもおすすめです。対策本やアプリは毎年新しいものが出ているので、情報感度の高い友人であれば面白い情報が得られるかもしれません。

 

基本的には同じ大学の同級生であれば、ある程度問題に対する理解度も近く、実際に利用しているサービスの感想を聞くことで、効率よく質のよい対策方法を見つけることが可能になります。

 

就活エージェントに就職活動の相談をする

「そもそも採用テスト対策を何からやっていいかわからない」という方は、就活エージェントに相談してみるのもよいでしょう。就活のプロとして、現在あなたが置かれている状況を踏まえて、適切なアドバイスをしてくれます。

 

就活エージェントを利用すると、就職活動の相談にのってもらえたり、自分に合った企業を紹介してもらえたりと、さまざまなサービスを受けることができます。就活相談の幅は、非常に広いということはあまり知られていません。

 

企業のWebテストに関しても、企業側の導入テストの情報や対策法などを教えてくれることもあるため、非常に有益と言えるでしょう。

模擬テストを受けるメリットとは

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これだけ多くの対策方法があり、限られた時間の中でどの方法を選べばいいか迷う人も多いのではないでしょうか。いくつか挙げてきたテスト対策の中で、基本的には自分のやりやすい方法を選んでいけば大丈夫ですが、特におすすめなのが模擬テストを受けることです。ここでは、模擬テストを受験するメリットを具体的に解説していきます。

 

<h3>自分の今の実力を把握できる</h3>

最も大きいメリットとして、他の就職活動生と比べたときに自分の今の実力が数値でわかるという点が挙げられます。採用テストが導入されている企業では、基本的に他の受験者との比較で次の選考に進めるかどうかの基準を決めるため、周りと比べた自分の実力を把握することは大切です。

 

模擬テストを受けると、結果の中には問題毎の正誤判定のほかに、受験者の中での順位や偏差帯がわかるものも多くあります。実際に選考では受験者の中で点数比較をされるので、現状どの程度出来ているのかを把握できるのはメリットと言えるでしょう。

 

<h3>苦手分野に気づくきっかけになる</h3>

自己学習をしているとついつい自分の苦手な分野からは目を背けがちですが、模擬テストではまんべんなく問題が出題されるため、自ずと自身の苦手分野にも触れることができます。

 

受験結果を見て初めて、自分では苦手だと認識していなかった項目の点数が低いことに気づく可能性もあります。受験結果の振り返りを通して、今後の点数向上に活かしやすいのです。

 

<h3>時間配分を見直すきっかけになる</h3>

自己学習では自分で制限時間を設ける疑似的な体験しかできませんが、模擬テストでは本番さながらの時間配分でテストが進むため、本番のテストに近い感覚で全体を見渡す経験ができます。

 

採用テストにおける最重要事項は、時間内に問題を解き終えることです。そして、問題数が多く設定されていることが多いため、最初のほうはうまくいかないこともあるでしょう。全体の時間配分を見直すには、模擬テストを一度以上は受験しておくことが大切です。

まとめ

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今回は、選考で導入されているWebテストについてさまざまな点からまとめてみました。種類や難易度をはじめ、テスト関連で知らないと損をする情報はたくさんあります。

まずは、志望する企業がどの種類のテストを導入しているかを確認してみてください。その後の面接に進むためにも、万全の対策をして選考本番に臨みましょう。

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