【例文あり】自己PRで好奇心をアピールするために押さえておきたいポイント

自分のなかにある「好奇心」を就活の自己PRで主張したいと考えている就活生は多いでしょう。なににでも興味を持てる、特定のことをとことん突き詰めることができる好奇心があることは確かに魅力的です。

しかし、伝え方によっては企業側にネガティブなイメージを与えてしまうこともあり、表現や使い方には注意が必要です。

そこでこの記事では、好奇心という言葉があらわす長所と短所、企業が求める好奇心旺盛な人の人物像、好奇心をどのようにアピールすべきかについて例文つきでご紹介します。

目次

好奇心とは?

好奇心とは?

好奇心とは、ものごとに対する興味関心をもつ傾向を意味しています。2018年10月に、日本人の本庶佑(ほんじょ たすく)氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したのは記憶に新しいでしょう。

この本庶氏が受賞後の記者会見のなかで、成果を出せた理由について質問された際、「知りたいという好奇心をもつこと」と答えたことで、“なにかを知りたいと思う気持ち”の重要性が改めて世間に広まりました。

研究で成果を出すように、企業でも業績という成果を上げることができる1つの要因が好奇心なのです。

好奇心という言葉には、「なぜ?どうして?」という疑問をただ頭のなかで考えるだけではなく、実際に自分で調べてみる、確かめてみるといった意味が含まれています。

好奇心が旺盛な人はこんな人

好奇心が旺盛な人はこんな人

自己分析の結果、自分には好奇心があると判明した人もいるでしょう。しかし、その結果をもって自分をこういう人物だと自信を持って説明するとなると、難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。そこで、以下に好奇心旺盛な人の長所と短所についてご紹介します。

 

好奇心旺盛な人の長所

好奇心が強い人は、「知りたい」という自分からわいてくるモチベーションが強いため、人から頼まれなくても自分から積極的に行動に移すことができます。

好奇心のない人は、人から頼まれたことで行動に移すところ、好奇心のある人は自分が主体性を持ってものごとに取り組むことができるのです。

 

好奇心旺盛な人の短所

好奇心が強い人は、興味関心のあることに集中しやすく、まわりが見えにくくなるという短所があります。

「これが知りたい!」と思ったら、それ以外のものごとが視野に入りにくく、広く浅く考えることが苦手になる傾向があります。

そのため、仕事において強い好奇心があるのに、こなさなければならない業務が多岐にわたる場合、集中していること以外には目が向きにくくなってしまう可能性があるのです。

企業が求める好奇心旺盛な人

幼い頃は、虫やマンガ、天体観測などに好奇心を発揮していた人も多いでしょう。しかし、大人になって、社会人として企業に勤める場合、企業は以下のようなタイプの好奇心がある人を求めています。

 

行動力がある人

好奇心は、行動を起こすためのモチベーション(やる気)でもあります。好奇心があるからこそ、それを満たすためになんらかの行動にうつす人が多いのです。企業では、このように好奇心に突き動かされた結果、仕事につながる人を求めています。

たとえば広報関連の仕事をしていて、「どうして思ったように集客がうまくいかないのだろう?」と考えたとき、「どうして」の部分が気にかかり、思いつく限りの方法を試してみる、提案してみるというように業務につながるのです。

 

 

いろんなことに興味関心がある人

好奇心には、いくつかの種類があります。自分が知らないことならなんでも知りたいと思う「拡散的好奇心」や、ある特定の知識を深めたいと思う「知的好奇心」などがあります。

このなかでも、拡散的好奇心は、多くの人間に備わっている欲求であり、知らないことを知って、満足したいという気持ちから成り立っているものです。

拡散的好奇心がある人、つまりいろんなことに興味関心がある人は、ゼロからイチを生み出すクリエイティブな仕事において役立ちます。

知らないことを知って、そこから新しいなにかが生まれる。新しいものをつくりだすチカラは、企業が新卒の若い社員に期待するところなのです。

 

 

物事を突き詰めていく意欲がある人

前述した特定のことを深く知りたいと思う「知的好奇心」をもつ人は、特定のものごとを突き詰めて考え、行動に移すことができます。

主体性、つまり自分で考えて自分で動くチカラを持っている人は、企業がほしいと思う人材です。

日本経済団体連合会の調査(2017年 新卒採用に関するアンケート調査結果)によると、企業が選考にあたって特に重視した点として「主体性」が第2位にランクインしています。

経団連に加入している企業の60.7%が、自分で考え、自分で動くことができる学生をほしいと考えているのです。

(参考:https://www.keidanren.or.jp/policy/2017/096.pdf

自分の意志でものごとを突き詰めて考え、さらに行動に移せる知的好奇心は、企業が求めている主体性に通じているといえます。

好奇心が求められる業界や職種

好奇心が求められる業界や職種

好奇心があることを歓迎する業界や職種としては、以下のような例が挙げられます。

 

  • マスコミ業界(テレビ、新聞、ラジオ、出版)
  • 医薬品メーカー
  • 教育サービス業
  • 広告代理店
  • WEBデザイナー
  • 研究職
  • 技術開発職

 

興味関心が強いことをストレートに活かせるのは、研究や開発職でしょう。知的好奇心、探究心があれば、楽しみながら働くことができます。

広告代理店のコピーライターやWEBデザイナーは、クリエイティブな仕事のため、自分の知らない世界を知って、新しい角度からものごとをつくり出すチカラが活かせるでしょう。

学習塾や予備校などの教育サービス業でも、1つの学問を究めるという意味では、知的好奇心があることを求められます。

好奇心をアピールするときの押さえておきたいポイント

ものごとへの興味・関心が強い……これだけでは就活のなかで自分自身を表現するには不十分です。自己PRにおいて、効果的に好奇心をアピールするためには、以下の要点をふまえて伝えるようにしましょう。

好奇心を具体的な言葉で伝える

好奇心といっても上記のように「拡散的好奇心」「知的好奇心」など複数の種類があるため、もっと具体的な言葉で伝えなければ、あなたの良さが十分に伝わらないこともあります。好奇心という言葉は抽象的で、伝え方によっては企業側に与える印象が異なります。
あなたが伝えたいことと、企業側が受け取ってしまうことの間にギャップが生じてしまうかもしれません。

そうならないよう、できるだけ具体的な行動、考え方を表現するとよいでしょう。たとえば、「新しいもの、古いものにかかわらず興味関心が持てる」「一度気になったことは、とことん追求していく」と表現すれば、企業側に自己PRポイントが伝わりやすくなるでしょう。

結論は最初に伝える

「日本人あるある」の1つですが、多くの日本人が、日本語の構造上、結論を最後に持ってきてしまいがちです。

英語の場合、文法の都合上結論が先にきて、次にその理由が述べられますが、日本語はその反対で、意識しなければ結論が最後に来てしまいます。

しかし、面接時間や表現できる応募書類上のスペースが限られている就活の場では、結論を後回しにすることで、あなたへの興味が失せてしまう可能性があります。

少ない時間、スペースで企業側の注意をひきつけ、自己PRに興味を持ってもらえるように、応募書類でも、面接試験でも、最も伝えたいことは最初に伝えるように意識して文章をつくりましょう。

具体的なエピソードを用いる

自己PRの鉄則として、一言で終わらせず、自分を体現するようなエピソードを添えるというポイントがあります。

順番としては、最初に結論を述べ、その後で補足するように具体的なエピソードを述べるようにします。

そうすると、結論で注意を引きつけられた企業側が、エピソードにも耳を傾けてくれやすくなり、あなたを採用することのメリットを実感しやすくなるのです。

エピソードの例として、「専攻している分野以外の本を幅広く読むことが好き」という拡散的好奇心をPRすることや、「中学生の頃、プラスチックに興味があり、自由研究で牛乳からプラスチックをつくる方法を研究し、学校長賞を受賞した」という知的好奇心をPRすることが挙げられます。

企業で好奇心がどのように活きるのかを伝える

そもそも好奇心自体は、「知りたい」という欲求からきているため、誰かのためというよりは自分のために満たすものです。

企業としては、そのような性質をもつ好奇心という自己PRをどのように実際の業務に活かせるのかを知りたいと考えています。

研究職なら知的好奇心を主張し、「好奇心を活かして研究対象を深く掘り下げ、信頼性や妥当性のある研究を心がけることができる」というように、研究業務につなげるとよいでしょう。

クリエイティブ職なら拡散的好奇心を主張し、「日々新しいこと、古いことにかかわらずアンテナを張り巡らせることで、新感覚の成果をあげることができる」というように、斬新なアイディアが生み出せるという点につなげることができます。

 

好奇心が伝わる例文

好奇心が伝わる例文

好奇心が伝わる例文①:サークル活動で知識を深めたことをPR

私は英語スピーチで奨学金8万円を獲得したことがあります。大学で英語研究サークルに入り、英語のスピーチを3年間特訓し、研究し続けました。

その結果、大勢の前でも話せる度胸、価値観の異なる人を説得するスキル、TOEIC730点の英語力を身に着けることができました。

これらの総合的な結果として、弁論大会に入賞し、奨学金8万円を獲得しました。1つのものごとをとことん追求して実績を出すという私の特徴を、研究開発職の業務に活かしていきたいと考えております。

 

好奇心が伝わる例文②:海外旅行経験で国外への好奇心をPR

私は大学生になってからの3年間で、10か国を自費旅行でめぐりました。フィリピン、マレーシア、韓国、アメリカ、台湾、中国、ペルーなどを旅した背景には、海外諸国の文化を肌で感じてみたいという強い興味関心があったからです。

現地の空気、言葉、料理、風土を知りたいという強い気持ちがあったからこそ、必死でアルバイトをしてお金を貯めて、現地では極貧の生活をしながらも見聞をひろげました。

このような好奇心と、行動に移すこの力を、御社のような外資系金融機関の営業職で発揮することで、諸外国視点でのアプローチが可能になると考えております。

まとめ

まとめ

好奇心という言葉は、少し使い方を間違うと、「自分の興味のあることしかやらないのではないか」「興味が他にうつってしまったら、業務が疎かになってしまうのではないか」と誤解されてしまう可能性もあります。

せっかくの自己PRで印象を悪くしないように、好奇心という言葉が示すポジティブな具体的行動や、エピソードを加えましょう。

そうすることで、「特定のものごとを極めることができる」「幅広くアンテナを張れる」というように、ポジティブな要素を伝えることができるでしょう。

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