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就活コラム
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【新卒】履歴書の「本人希望記入欄」の正しい書き方と例文

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就活中何十通という履歴書を作成しますが、書面によって記入欄が違ったり、そもそも書くのに慣れてなくてどう記入すればいいのかわからないということもありますよね。今回は履歴書の本人希望記入欄について解説していきます。空白で提出していたり、特になしと書いていたりしませんか。実はそれ間違いなのです。本人希望記入欄の正しい書き方とはどういうものなのか、一緒に確認していきましょう。

目次

  1. 履歴書の本人希望記入欄とは?
  2. 新卒の履歴書の本人希望記入欄の正しい書き方
  3. これはダメ!履歴書の本人希望記入欄に書いて良いこと・悪いこと【例文あり】
  4. まとめ

履歴書の本人希望記入欄とは?

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◇本人希望記入欄とは?

本人希望記入欄とは文字通り、応募者がその企業に就職するにあたって何か希望する条件などがある場合に書く欄です。例えば家族の介護をしていて勤務地を限定したい場合や、子供がいて保育園の送り迎えの時間に合わせて出退勤したい場合に、勤務地の希望を書いたり、希望の出退勤時間を書いたりします。
 

◇企業は本人希望記入欄の何を見ているのか?

「本人の希望を聞くなら履歴書じゃなくて、面接で聞けばいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。確かに面接で聞くこともできますが、履歴書の段階で企業側がその人の希望を聞くということは、履歴書の本人希望記入欄は「応募に際して絶対に譲れない条件はありますか?」という意味合いが強いのです。面接ですり合わせても絶対に譲れないことがあるのであれば履歴書の段階で先に聞きたいという企業側の意図があるわけです。
つまり本人希望記入欄に何か条件が書いてある場合、「私には〇〇という条件がありますが、それでも面接は可能でしょうか」と企業に聞いているような感じになるでしょう。
 

◇新卒の就活における本人希望記入欄とは?

「営業職は嫌だから、事務職希望って本人希望記入欄に書こうかな」と思っている方、ちょっと待ってください。新卒の就活における本人希望記入欄には基本的にあまり条件を書かないほうがいいのです。なぜなら、まだ社会人としての仕事の経験がないにも関わらず、様々な条件を書いてしまうと謙虚さに欠ける印象があり、「条件ばかり提示してやる気がないのかな」と思われてしまうからです。

基本的に本人希望記入欄に記入することが多いのは転職活動の際です。在職中であれば連絡が取れる時間を記入したり、同居する家族の関係で勤務地を絞って転職活動している場合は希望の勤務地を希望したり、子供がいる場合は保育園の送り迎えの関係で絶対に譲れない退勤時間を記入したりします。転職をするということは、前職の仕事で何らかの条件が合わなかったということが考えられます。そのため転職の際にその譲れない条件を履歴書に書く機会が多いわけです。

ですから、本人希望記入欄には「絶対に譲れない条件」を書くようにしましょう。
新卒の場合、書くことがあるとすれば、大学の授業の関係で必ず出ることができない時間帯などでしょう。しかし新卒採用をする企業側も大学の授業があることは重々承知していますから、都合の悪い時間帯を書かなくても問題はありません。
なお、企業側から「本人希望記入欄に希望の職種をご記入ください」とあれば、それは指示に従って記入しましょう。

新卒の履歴書の本人希望記入欄の正しい書き方

では早速、本人希望記入欄の正しい書き方を確認していきます。
 

①基本的には「貴社の規定に従います」

本人希望記入欄はとくに何も希望がなければ「貴社の規定に従います」「貴社規定に従います」と書きましょう。
そちらの会社の規定に従って働きます、つまり私からは特に就業に対して条件はないので、そちらの希望に従って働いていきますということです。
 

②やむを得ない事情がある場合はその理由も書く

人によっては親の介護をしているので勤務地を絞って就活をしているなど、やむを得ない事情で何らかの条件のもと就活をしている学生もいるでしょう。その場合は、その理由と一緒に条件を書きます。

例)勤務希望地:東京・神奈川(親の介護をしているため、この条件で就職活動を進めております。)
 

③絶対条件以外は面接ですり合わせ

「事務職を希望するのに履歴書には書けないんだ…」「絶対に東京で働きたいけど絶対条件ではないから書かないほうがいいのか…」と思っている人もいるでしょう。そのような「譲れない条件ではないけれど、強い希望がある」場合は、面接で企業側にその希望を伝えましょう。就活をしていると「事務職希望だったけど、面接で社員と話しているうちに他の職種でも良いと思えてきた」と気持ちが変わってくることもあります。履歴書の時点で条件を決めつけるのではなく、まずは面接で社員とコミュニケーションを取れるように就活を進めていくことが大切です。
 

④簡潔に書く

本人希望記入欄に何かを記入する場合は簡潔に書きましょう。
就活の基本は「簡潔に」「わかりやすく」です。箇条書きで書くとわかりやすいため、以下のように書いてみるといいでしょう。
例)希望職種:営業職
  連絡可能な時間帯:平日16時以降(大学の研究があるため)

これはダメ!履歴書の本人希望記入欄に書いて良いこと・悪いこと【例文あり】

◇書いて良いこと

・連絡が繋がらない時間

授業の関係で必ず出られない時間がある場合は書いておくと、自分にとっても、企業にとってもメリットです。ただし何百人という学生とやり取りをしているため、一個人の連絡可能な時間帯などいちいち把握していられないという企業もあります。

例)連絡が繋がりにくい時間帯:平日10時~16時の間(大学で研究をしているため)

・入社時期

入社時期は例えば卒業前に留学を予定していて、4月入社が間に合わないなどの事情があるときに書きましょう。

例)入社可能時期:2023年7月(2023年1月~6月末まで留学へ行くため)

・企業側から指示されたこと

企業によっては複数の職種の採用をまとめておこなっていることもあり、本人希望記入欄に希望の職種を記入してくださいと指示するところもあります。その場合は指示に従って自分の希望を記入するようにしましょう。
ただし場合によっては「本人希望記入欄(特に給料、職種、勤務時間、勤務地、その他についての希望があれば記入)」と書かれていることがありますが、これは通常の本人希望記入欄の形式です。職種を指定されたものから1つ選んで書くなどの場合のみ、希望の職種を書くようにしましょう。

例)希望職種:事務職
 

◇書いてはいけないこと

・特になし

本人希望記入欄の書き方がわからず 「特になし」 と書いている人もいるかもしれませんが、これは正しくありません。意味合いに間違いはありませんが、常識として「貴社規定に従います」と書くことが通っているため、「特になし」と書くと「履歴書の書き方を知らないのかな?」と思われてしまいます。

・空白

特に希望はないからと空白で提出するのもよくありません。
履歴書における空白は「記入漏れ」と判断されてしまうからです。特に何もないときは「貴社規定に従います」でいきましょう。

・企業側が示す職種の書き方と異なる書き方

本人希望記入欄に希望の職種を書くよう指示された場合、企業側が呼ぶ職種の呼び方で書きましょう。例えば「経理本部」という名称であるのに、「経理部」と書いてしまうなどです。この例えの場合はまだ意味が分かりますが、省略してしまうと正しく伝わらない可能性もありますし、企業に対して真摯に向き合っている姿勢が感じられません。希望勤務地を書く場合も省略せずに正しい地名で書きましょう。

・給与面

「基本給は20万以上!」という軸を持って会社選びをしている人もいるでしょう。しかし正直に本人希望記入欄に給与に関する希望を伝えるのは失礼にあたります。「お金のことしか考えていないのか」と悪いイメージも付くので絶対にやめましょう。

まとめ

履歴書の本人希望記入欄の正しい書き方や、書いてはいけないことなどを解説してきましたが、いかがでしたか。素直に自分の希望を書きたい気持ちになりますが、あくまでも「絶対に譲れない条件」を書くための欄であることがわかりました。就活を進めるにあたり職種を絞っている人もいるかもしれませんが、仕事を経験したことがない新卒の場合、まずは面接で直接その企業の社員と話す機会を作ることが大切です。書類選考を通る履歴書になるように、本人希望記入欄の書き方には気を付けましょう。

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