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就活コラム
COLUMN

「ガクチカなんて本当にない…」ガクチカの見つけ方・書き方を解説!

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「学生時代に力を入れたことなんて本当にないんだけど…」「コロナ禍で全然外に出てなくて何かに取り組む機会もなかった…!」なんて方、多いと思います。しかし就活でよく問われる「ガクチカ」。今回はガクチカが本当にない人向けに、どうやってガクチカを見つければいいのか、そもそも企業はどんなガクチカを求めているのかなどを徹底解説していきます。ガクチカのエピソードがなくて悩んでいる人は必見です。一緒にあなたらしいガクチカを考えていきましょう。

目次

  1. 【ガクチカなんて本当にない..と悩む前に】まずはガクチカについてしっかり知ろう
  2. ガクチカから企業は何を見ているのか?
  3. 【本当にない…わけない!】自分でも気づいていないガクチカの探し方
  4. 【あなたはどっち?】本当にない人のパターン別・ガクチカの見つけ方
  5. 本当にないなら作ればいい!ガクチカの作り方
  6. まとめ

【ガクチカなんて本当にない..と悩む前に】まずはガクチカについてしっかり知ろう

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◇ガクチカとは?

ガクチカとは「学生時代に力を入れたことは何ですか?」という、学生時代に一生懸命取り組んだことを聞かれる質問のことです。学生時代(ガク)に力(チカ)を入れたことを略したものになっており、「力を入れたこと」という全般的なものから、「力を入れた学業」「力を入れた活動」など何かにフォーカスした質問もあります。企業としてはどの質問においても「その人が学生時代を通して何に取り組んできたのか、そしてどんな体験を得てきたのか」を知るために、質問をしています。
 

◇ガクチカの認識をまず変えよう

ガクチカは「輝かしい成績=就活で評価される」と思いがちですが、ガクチカでの結果や実績はそこまで重視されていません。というのも、まだ社会経験の少ない学生の中で誰が本当にビジネスパーソンとしての実績を作れるのかはわからないからです。ガクチカでの輝かしい成績とはいっても、それはあくまでの学生の中だけの話です。
新卒の採用、特に日系企業はスキル重視の採用ではなく、ポテンシャル重視の採用といわれています。ここでいうポテンシャルというのは、入社後に自社社員として成長する見込みがあるかどうかということです。ですから企業は採用試験を通して、その会社のカルチャーや雰囲気に合う人材、同じ考え方や価値観を持った人材を見つけて採用しています。つまりこの「ポテンシャル」の部分をいかに企業にアピールできるかどうかが学生に問われているのです。
そのためガクチカでは「結果」だけではなく、「どんな風に物事に取り組んできたのか」「なぜ取り組もうと考えたのか」「取り組んでいるときに何を感じたのか」「最終的にどんなことを学んだのか」など思考力や自分自身の学びを伝えるようにしましょう。そしてその思考力が企業の求める人材にマッチしていたり、企業の社風に合っていたり、学びが入社後の働き方に活かせると判断されれば、内定に一歩近づくわけです。

また思考力や学びなどがあるのであれば、取り組んだものの期間は関係ありません。例えば3日間のインターンシップが学生時代の中で一番力を入れたことであれば、充実した内容でガクチカを作成できます。
 

◇自己PRとは違う

「ガクチカ」と同じような就活の質問として「自己PR」がありますが、これらは似ているようで違います。
どちらも過去のエピソードを取り上げて、困難や課題を語り、それを克服した話をし、最終的にどんな学びがあって入社後にどのように活かせるかを話します。しかし「自己PR」はその人の強みや自分を特徴づける長所をアピールするのが目的ですが、「ガクチカ」は学生時代に取り組んだことを通して自分の性格や価値観をアピールするのが目的です。さらに頑張って取り組んだことの中には、自分なりに難しかったことや悩んだこともあるでしょう。そういった場面で、どんな工夫をしながら解決していったかも「ガクチカ」を通して企業は知りたいのです。つまり「ガクチカ」ではあなた自身の性格や価値観、物事に対する対処の仕方などを見られています。

ガクチカから企業は何を見ているのか?

「ガクチカが本当にない…」と思っているということは、もしかしたらまだ企業がガクチカから何を見ているのかを知らないだけかもしれません。まずは相手が何を知りたいのかを確認しましょう。そうすることで自分がガクチカで使えるエピソードを思いつくかもしれません。
 

①どのくらい思考力があるか

思考力は簡単に言えば「考える力」、何かに対して様々な方向から考え、物事をとらえ、問題があれば最適な解決方法を選択していく力です。商品を売る時や、アイデアを出すときなど仕事においても大切な力になっています。
企業は学生に「今まで頑張ったこと」を聞くことで、その頑張った過程でどのような考え方をして取り組んでいったのかを見ています。
 

②なにがモチベーションになっているか

「頑張ったこと」であるならば、「頑張ろう」と思った気持ちがどこかにあるはずです。
仕事においても「取り組むぞ!」という気持ちをもって仕事をしてほしいと企業は考えています。そのため、学生が何にモチベーションを感じるのかを確認することで、実際に業務に着いたときのイメージができます。
 

③社風とマッチする人物か

企業に就職するということは、組織の中で働くことになるため、その組織と働きたいと考えている人が合わなければ、早期退職につながってしまいます。そのため、企業は学生の過去のエピソードを聞くことで、その人が何を考えてどう行動したのかを知り、人柄を捉えようとしています。
 

④学びを得ているのか

ガクチカでよくある伝え方として「経験を詳細に説明しただけになってしまう」というのが挙げられます。何かに取り組んだときに、何も感じずにやる人よりも、その過程の中でいろいろ考えながら学ぶ人のほうが、今後業務についた際にゼロから1を生み出せる可能性があると考えます。そのため「頑張ったこと」を通して「何を学んだのか」を企業は知りたいのです。
 

⑤伝える力があるか

最後は基本的なコミュニケーション能力です。何も知らない人(面接官)に対して、きちんと分かりやすい言葉で自分の経験を伝える能力があるのかどうかも見ています。

【本当にない…わけない!】自分でも気づいていないガクチカの探し方

ガクチカで伝えるべきことや、企業が求めていることもわかったけれど、自分のガクチカエピソードをどうやって探せばいいのかがわからないという人も多いはずです。では、次に実際にガクチカを探す方法をご紹介していきます。
 

①まずは自己分析をしてみる

自己分析をしても見つからないから困っているのよ…という人もいるかもしれませんが、就活ではこの自己分析をどこまでやれるかで、面接での受け答えが変わってきます。
具体的には自分の日記やスケジュール帳を確認して、「頑張ったこと」ではなく「学生時代に何を経験したのか」を振り返っていきましょう。経験したことや、起きた出来事のなかで「あのときはこんなことに意識しながら取り組んだな」と感じたり「あのときはこれが大変だったな」と思うことがあれば、それをガクチカエピソードにしてみましょう。
 

②周りの人に聞いてみる

周りの人に聞いてみるのも一つの方法です。自分では特に意識した取り組みでなくても、他人からすると頑張って取り組んでいたと感じることがあるかもしれません。家族や友人に聞いてみて、違う角度からガクチカにアプローチしてみてはいかがでしょうか。
 

③自分へ質問をしてみる

自己分析からガクチカエピソードを見つけるのが難しいという人は、自分自身に質問を投げかけてガクチカの糸口を見つけるのはどうでしょうか。

・今までで一番楽しかったことは?なぜそう思う?今の自分に繋がる?
・一番好きだった、得意だった教科は?なぜ?今の自分に繋がる?
・今までで悲しかったことは?なぜそう思った?今の自分に繋がる?
・今までで苦手だったことは?なぜそう思った?今の自分に繋がる?
・今までで夢中になっていたことは?なぜそう思った?今の自分に繋がる?

このように学生時代に関係なく、自分の根底にある価値観から紐解いていき、今の自分に繋がることを考えてみましょう。考えていく中で「そういえば学生時代にこんなことがあったけど、あのときは少し気合を入れて取り組んだな」と思い出すことがあるかもしれません。

【あなたはどっち?】本当にない人のパターン別・ガクチカの見つけ方

「ガクチカが本当にない…」という人は次の2つに分類されるかと思います。1つは「アルバイトやサークルなどもやってきたけれど、頑張ったといえるほど頑張っていない」という方、もう一方は「アルバイトもサークルも何もしていない、ただ大学に通っていただけ」という方。それぞれにフォーカスしてガクチカの探し方を見ていきましょう。
 

①そこまで頑張っていないパターン

・「頑張った」ことにこだわらないで自己分析をする

アルバイトもサークルもやっていたけれど、話のネタになるようなエピソードもないし、頑張って取り組んだかと聞かれるとそこまで頑張っていないという方は多いです。というか就活でここまで聞かれるということがわかっていれば、もっと頑張っていたわ!とも思いますよね。
この場合は「頑張った」ことをあまり意識しないほうがいいでしょう。学生時代に頑張ったことではなく、取り組んできたことをピックアップしながら、それぞれの出来事の中で自分なりに気づいたことや、そこで取った行動などを考えてみましょう。
例えばコンビニのアルバイトを4年間続けていたとしましょう。自分自身にとっては特に頑張っていた印象はなくても、アルバイトを始めた当初に何か難しかったことや悩んだことはありませんでしたか?年齢層の異なる組織の中で働くときに意識していたことは何かありませんか?働くうえで自分なりに工夫していたこと、気を付けていたことなどはありませんか?「頑張ったこと」から離れて、学生時代に取り組んだことをベースに自分の性格や自分が何を大切にしているのかがわかるようなガクチカを考えてみましょう。
 

②本当に何もないパターン

・学生生活、趣味にフォーカスして自己分析をする

アルバイトやサークル活動などもなく、学生生活を満喫していた人もいるでしょう。その場合は、学生の本分である「学生生活」にフォーカスを当ててみましょう。「頑張った」とはいえなくても、レポートを提出するときのこだわりや、授業への取り組み方などで自分なりに意識した点はありませんか?例えば知的好奇心が旺盛で、授業前には予定されている講義内容を把握して、それに関連する本を一冊借りて読んでいたなどです。
もし学生生活からも考えられないということであれば、学生時代に何に時間を費やしていたのかを考えてみましょう。例えば趣味に時間をかけていたのであれば、そのことを話してもいいでしょう。なぜその趣味にはまったのか、どんなことを考えながら取り組んでいるのか、その取り組みからどんなことを学んだのかをきちんと自己分析できれば、ガクチカエピソードとして話すことができます。

本当にないなら作ればいい!ガクチカの作り方

もし就活まで時間があるということであれば、是非ガクチカで使えるようなエピソードを作っていきましょう。
 

◇長期インターン

インターンシップには長期のものと短期のものがあります。なかでも長期インターンをおすすめするのは、実際のビジネスに関わることが多く、学ぶ部分が大きいからです。また社員と関わることで自分に何が足りないのかがわかり、成長意欲も増します。長期インターンに参加する機会があれば、是非取り組んでみましょう。
 

◇課外活動

大学、アルバイト、サークルとはまた違った活動の場を持つのもいいでしょう。大学やサークルだとどうしても同年代と関わることが多くなりますが、課外活動でもっと外の世界と関わりを持つことで、自分自身の違った一面が見えることもあるかもしれません。興味のある活動やボランティアなどに参加してみるのはいかがでしょうか。
 

◇アルバイト

アルバイトに取り組むのもおすすめです。社員の方よりは責任感や裁量権がないため、できることは限られてきますが、働く中でどんな困難にぶつかり、どんな工夫をして乗り越えてきたのかを伝えられれば、立派なガクチカになります。
 

◇読書

読書がガクチカと関係があるのか?と思いがちですが、例えば1週間に1冊などノルマを決めることで、習慣化して力を入れて取り組んでいることが分かります。知識がつくだけでなく、物事を考える力や、文章を構成する力もつけることができ、就活で大いに役立つでしょう。
 

◇趣味や特技を磨く

今持っている趣味や特技をとことん磨くこともありです。そしてその趣味や特技から資格の取得などができると力を入れたことが形になり、就活でよりアピールすることができます。例えば英語が好きなのであればTOEICの勉強を頑張ってみたり、旅が好きなのであれば旅行業務に関わる資格や、観光検定などに取り組むのもいいでしょう。書店の資格コーナーに行って、どんな資格があるのか見てみてはいかがでしょうか。

まとめ

ガクチカが本当にないと悩んでいる人に向けて、ガクチカで伝えるべきことやガクチカの探し方、見つけ方を解説してきましたが、いかがでしたか。コロナ禍ということもあり、例年以上に力を入れて取り組むことができなかった人もいるかもしれません。しかしそれは皆同じ状況です。そんな中で自分なりにどう切り替えて学生生活を送ってきたのか、あるいはリモートだからこそ力を入れて取り組めることがあれば是非アピールしていきましょう。

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