イメージ
イメージ
就活コラム
COLUMN

「グループディスカッションが苦手」採用試験で落ちやすい原因と傾向を解説

イメージ

グループディスカッションは、就活生同士の比較がしやすいこともあり、導入している企業も年々増えています。一方で、苦手意識を持っている人も多いでしょう。

 

見ず知らずの他人と議論を交わすわけですから、事前に対策をしていなければ話がまとまらないのも無理のない話かもしれません。グループディスカッションで落とされてしまう場合、きちんと対策ができていなかったことも多いようです。

 

対策を練るためには「グループディスカッションで落とされやすい理由を明確にすること」と、「評価を得るために何が大事なのかがわかっていること」が重要になります。この二つをそれぞれの項目に分けて、具体的に解説していきます。

目次

  1. グループディスカッションに落ちる原因は自分自身?
  2. グループディスカッションで落ちないために覚えておくべきこと
  3. まとめ

グループディスカッションに落ちる原因は自分自身?

イメージ

「グループディスカッションが上手くいかない理由は自分自身ではなく、メンバーの組み合わせによるものだから仕方がない」と考える人もいるでしょう。しかし、企業の評価基準は、優れた結論が出せるかどうかだけではありません。グループのメンバーと相性が悪かったとしても、内定を勝ち取れる人もいるのです。

 

グループディスカッションで落とされてしまう主な原因のひとつとして、自分の能力が至らなさが挙げられます。そして、落とされる人には共通点があるようです。まずは落とされる原因の例を具体的に知り、どこに問題があるのかを理解しましょう。

 

グループディスカッションの論点がわかっていない

グループディスカッションでは、グループになった就活生と一丸となり、よりよい結論へ導くための工夫ができるかを見られています。単に自己アピールの場だと勘違いして、論点がずれているにもかかわらず、構わず発言を続けてしまう人もいるようです。

 

たくさん発言をして、積極性をアピールしているつもりでも、これでは企業側から「この人は議論の意味をわかっていないな」と思われてしまうでしょう。たくさん喋ればよいというわけではありません。言葉数ではなく、議題に対して核心を突いているかどうかが重要です。

 

相手の意見を聞かずに話を進めてしまいがち

能力の高い人だと、議題に対して周囲の意見を求めず、一人で結論を出すこともできるでしょう。しかし、いくらその人の出す結論が優れていたとしても、こうした場合、グループディスカッションではあまり評価されません。

 

実際の議論では、優れた結論を導き出すことよりも、複数の人と歩み寄って意見をまとめられる協調性が重要視されます。いくら能力が高くても、周りの意見を聞かない人というのは企業としては扱いにくいと思われてしまう傾向があります。

 

相手を論破しがち

就活生にとって、一緒に採用試験を受ける学生はライバルです。周囲よりも自分が優れているところを見せようとするのは自然な話かもしれませんが、だからといって他の人の意見を論破してしまうのは避けましょう。グループディスカッションというのは、他人の意見と自分の意見のすり合わせを行う場です。

 

そうした場において他人の間違いを指摘して、よい結論に辿り着くことはあまりありません。そして、企業からは輪を乱す人だと捉えられてしまいます。他人を蹴落とすことで、自分の評価を上げることはできないでしょう。

 

他人の意見に合わせて自分の意見を言おうとしないから

グループディスカッションでは協調性が大切ですが、単に同調することを協調性だと勘違いしている人もいるようです。協調性というのは相手の意見を認められることで、相手の意見に賛同することとはまた違うもののです。

 

よい議論というのは、異なる意見をすり合わせていくことで生まれます。発言をしているように見えても、誰かが発言した意見に賛同している内容ばかりになっていては、結局議論に参加していないのと同じです。こういう人は企業から「いてもいなくても変わらない」と思われてしまい可能性もあります。

 

意見がまとまらない

思いつきで発言している人というのは、意見がまとまらず、結局何がいいたいのかわからない話になってしまいがちです。そういう人は自分の発言に対して、「どうしてそう思ったのか」を考えるクセがないため、話がちぐはぐになってしまう傾向があるようです。

 

自分の意見に対して理由を説明する力というのは、どんな仕事をする上でも重要な能力です。自分が上司の立場になってみれば、何を考えているかわからない部下と一緒に働きたいとは思いにくく、取引先にしてみても説明がわかりにくい相手では不安になってしまうでしょう。

 

時間配分ができず結論を出せないから

グループディスカッションでは、限られた時間の中で議題に対する結論を出さなければいけません。しかし、普段時間を計りながら話をする機会などありませんから、いざやってみると時間が足りなかったという人も多いようです。

 

仕事をする上では、何をするにしても必ず時間制限が設けられます。お金をもらって働くわけですから、これは当然のこと言えるかもしれません。同じように、グループディスカッションでも、時間通りに事を運ぶ能力を見られているのです。

 

積極的に発言ができていないから

業界知識などの下調べができていないと、自分の意見に自信が持てず、積極的な発言をすることができません。また、もともと人前で発言をするのが苦手だという人もいるでしょう。

 

理由はどうであれ、企業からしてみれば発言をしていない以上、どちらも同じと捉えられてしまうこともあるようです。議題に対して何も意見をもたない人が、入社後に活躍するとは思えないのかもしれません。

 

また、議論の場が用意されることはわかっているのですから、発言が苦手だからといって克服しようとしていない姿勢もよくないでしょう。そのため、グループディスカッションで落とされてしまう確率も高くなってしまうようです。

 

感情的になりがち

議論を行っていると、自分の意見を強く主張したいがために感情的になってしまう人がいます。つい声が大きくなってしまったり、早口になってしまったりしたという経験はないでしょうか。実は、これも企業から見た印象はあまりよくありません。

 

先述しました通り、議論というのは異なる意見をもつ人との歩み寄りが基本です。感情的になる人というのは相手を威圧しているように見え、歩み寄りとはまったく逆の印象を与えてしまいます。言葉ではなく感情で状況を操ろうとするのではなく、自分の気持ちをコントロールする能力も社会人になっていく上では大切なことと言えるでしょう。

 

各ポジションの役割を理解していないから

グループディスカッションは「アイデアマン」「司会」「書記」「タイムキーパー」というように、役割を分けて行われます。自分の役割をわかっていることはもちろんですが、自分以外の役割も理解しておく必要があります。これができていない人がいると、議論の妨げになってしまうのです。

 

「司会ではないのに議論の総括をしようとした」「タイムキーパーに確認を取らずに議論を次の段階に進めようとした」といったことが起こってしまうからです。それぞれの役割というのは、議論をスムーズに運ぶために考えられて設定されています。これらが守れず、周りを混乱させてしまう人が進んで企業から求められることはあまりないと言えるでしょう。

 

グループディスカッションで落ちないために覚えておくべきこと

イメージ

続いてグループディスカッションで落とされないために、何が大切なのかを見ていきます。何が大切なのかがわかれば、本番で的外れな対応をしてしまうことも避けられます。落とされる理由と合わせて読むことで、グループディスカッションに向けてどのような対策をすればよいのか明確になるでしょう。

 

各ポジションの役割を理解した上で議論に参加すること

グループディスカッションで役割が設定されることは説明しましたが、友達との練習や練習会などで、役割を一通り経験して理解しておくことが重要です。グループディスカッション本番において、自分の得意な役割を選ぶことに繋がります。

 

そして、一通りの役割を経験していれば、的確なタイミングでその役割の人の指示を仰ぐこともできるのです。また、万が一望まないポジションを与えられたとしても、どういう役割か理解していれば対処のしようもあります。それぞれの役割を理解して円滑に議論を進めようとする様子は、企業からも好印象に映るでしょう。

 

限られた時間内で、議論の核心を突くこと

グループディスカッションを行う際には、まず議論に参加する全員で時間配分を決めるものです。このときの時間配分が的確に行われていること、また決められた時間配分に沿って議論を運ぶ能力は企業からの評価の対象になります。

 

ですが、最初はどのぐらい時間がかかるのかもわからないですし、時間を気にしながら話すのも慣れないと難しいものです。これに関しても、対策は練習をたくさんしておくことになります。練習の経験が十分にあれば、時間配分を提案したり、時間に沿って議論を推し進めたりもできるでしょう。

 

タイムキーパーの役割は、この時間を管理することです。このとき時間を告げるだけでなく、時間に沿って議論を展開することができるタイムキーパーは高い評価を得ることができるのです。

 

相槌を上手くうつ

グループディスカッションで評価の対象になっているのは、どんな発言をしているかだけではありません。人の話を聞くときの態度も企業の人はチェックしているのです。上手な相槌は、話し手の言い分を引き出します。結果、議論を円滑に運ぶことにも繋がるのです。

 

話をちゃんと聞いていれば、「このタイミングで賛同すれば相手は話しやすいな」といったことが自然とわかるはずです。グループディスカッションはどうしても自分がたくさん話したいと思ってしまうものなので、この点もしっかりと覚えておきましょう。

 

積極的に議論に参加すること

積極的に議論に参加できるということは、その議題に対して自分の意見をしっかりもっているということです。事前に下調べをしてきたことの表れなので、企業からは高評価を得ることができます。つまり、積極的に議論に参加するための対策は、下調べを入念にやっておくことと言えるでしょう。

 

また、人前で発言するのが苦手だという人は、練習を通して発言することに慣れておきましょう。「自分が発言しても、言葉足らずで返って悪い印象になってしまうのではないか」と思うかもしれませんが、多少言葉に詰まったとしても、しっかり自分の意見をもっていることが伝われば大丈夫です。

 

他の人も発言しやすいような雰囲気をつくること

他の人が発言しやすいようにするためには、相槌もそうですが、和やかな雰囲気をつくることも大切です。つまり、グループディスカッション中の表情や態度も、評価の対象になっているのです。

 

納得したのなら「納得した」、話を聞いているのなら「聞いている」という態度を表情で示すようにしましょう。話したことに対して周囲から何らかのリアクションをもらえると、嬉しいものです。仕事をする上でも、何をいっても無表情な相手よりも、話したことに対しいてしっかりとリアクションを取ってくれる人のほうが気持ちよいでしょう。

 

相手の意見をしっかり聞く

ここまででも触れたように、グループディスカッションでは発言力以上に、人の意見を聞く力が評価の対象になります。人の話を聞いて論点を押さえているから、自分の話にも説得力をもたせることができるのです。これは私生活にも置き換えられることで、人の話をよく聞く人は周りから信頼されていることも多いでしょう。

 

人の話をしっかり聞いているということは、状況を的確に判断しようとしているということです。仕事を行う上でも、自分がどういう状況に置かれているのかを的確に判断できないと「とりあえずやっている」という状態になってしまいがちです。企業はきちんと状況を判断した上で、自分の行う仕事に責任をもてる人を求めているのです。

 

書記をする際は要点をまとめる

書記は議論した内容を文章にまとめるポジションですが、ただ黙って書いているだけではいけません。このポジションの人は文章にまとめながらも、議論にもしっかりと参加できていることが、高評価を得られるポイントになります。これを考えると、書くことばかりに集中してもいられないことがわかります。

 

高い能力が要求されるように感じますが、書かなければいけないのは議論の要点です。

つまり重要なポイントを押さえておけばよく、すべてを書き残そうとはしなくてもよいと言えます。実際、文章として見たときも長く書き連なったものより、簡潔にまとめられたもののほうが読みやすく、評価も高くなる傾向にあります。

 

要点をまとめて書記を担当するということは、要は大事なポイントをピックアップするということ。書記の人は優れた結論に辿り着きやすいポジションでもあると言えるでしょう。

 

就職エージェント等に相談して疑問を解消する

グループディスカッションで結果を残すためには、やはり前もって対策を練っておくことが重要です。ここまで挙げてきたものもそうですが、就職エージェントのような就活支援のプロに相談すれば、対策にしてもより多くのアドバイスを得ることができるでしょう。

 

参考書などで勉強するのもよいですが、就職エージェントには参考書には書かれていない方法でも内定へ導こうとする想いがあります。例えば、DYMには熱量の高いエージェントがたくさんいるので、些細な悩みでも相談すれば親身になって対応してくれるでしょう。

まとめ

イメージ

グループディスカッションは、入社した後に組織の中で円滑に仕事を行っていけるかを判断するためのものです。自分の発言ばかりになってはいけないことにしても、下準備をしっかりしておくことにしても、すべて実際に仕事をする際の能力に直結します。

 

そのため、グループディスカッションで落とされる理由や高評価を得られるポイントを学んでおくことは、今後の社会人生活を円滑に進めるためのヒントにもなります。そうした学びの場を与えてもらっていると考えると、グループディスカッションが苦手だという人もより積極的に取り組むことができるでしょう。

TOP