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就活コラム
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就職活動で対策必須な試験の種類とは? SPI/適性検査/筆記試験/作文/一般常識問題

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就職活動のなかで、多くの企業に導入されているのが筆記試験です。面接には自信があるという方でも、筆記試験に合格することができなければ、能力不足と見なされて不合格になることも。基礎知識や頭の回転を必要とする問題が出題されることが多く、暗記を必要とする問題が少ないことから、「なんとかなる」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし多くの就活生が筆記試験で落ちているのも事実です。「面接は完璧だったのに、筆記試験が……」と後悔しないためにも、しっかりと準備をして臨む必要があります。そこで今回は就職活動で対策必須な試験の種類をご紹介します。

目次

  1. いろいろ耳にする就職試験の言葉の意味を知ろう
  2. ①筆記試験(適性検査)の種類
  3. ②性格診断
  4. ③企業独自の試験(※小論文、作文、一般常識など)
  5. 就職活動の筆記試験の注意点
  6. まとめ

いろいろ耳にする就職試験の言葉の意味を知ろう

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就職試験という言葉を聞いた時、なにを指しているのかをどれくらいの就活生が明確に理解できているでしょうか。就活試験が面談なのか、筆記試験なのか、SPIなのか。意外と理解しているようで、理解できていないポイントになります。人によって定義はさまざまかもしれませんが、一般的に就職試験は「筆記試験」を指しています。そのため一次面接や役員面接は含まず、SPIなどの筆記試験を表していると考えるといいでしょう。

就職活動を行うなかで、多くの就活生が耳にする言葉が「SPI」です。頻繁に耳にすることがあるので、就活生のなかには「筆記試験=SPI」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかしSPIは筆記試験の種類の一つであり、多くの企業に導入されている試験の一つです。筆記試験にはSPI以外にも、玉手箱やTG-WEB、GABなどさまざまな種類があります。そのためご自身の第一志望の企業がどのタイプの筆記試験が出題されるかをまったく調べずに、「とりあえずSPIを勉強する」ということをおこなっていたら、最悪まったく筆記試験対策ができていない状況で試験に臨むことになります。会場で後悔しないためにも、いまからしっかりとリサーチをしておきましょう。

①筆記試験(適性検査)の種類

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それでは筆記試験には具体的にどのような種類があるのでしょうか。筆記試験は業種、職種が変わることによって種類が変わるパターンが多く見受けられます。そのため、まずはご自身が目指している業種、職種にはどのような筆記試験の種類が多いのかを把握しましょう。

SPI

もっとも多くの企業に導入されており、就活の時期にもっとも店頭に並んでいる光景を目にするのが「SPI」です。リクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性検査で、総合適性検査(Synthetic Personality Inventory)の略称になります。SPIの特徴としては、業界があまり絞られておらず、さまざまな業界で筆記試験に利用されているということです。大手企業だけでなく、商社や飲食、メーカーの企業でも導入されています。非言語分野、言語分野、性格の3種類の項目があり、非言語分野では確率の問題や計算の早さを問われることがあります。短時間の間にどれだけ正解を出すことができるのかが問われる試験になります。

玉手箱

SPI同様、多くの企業で導入されている筆記試験が「玉手箱」です。SPIも短時間で問題を解くことを求められましたが、玉手箱もスピードが必要になります。全問解くためには1問に30秒以上かけることはできません。ただし複雑な計算問題もあるなかで全問正解するのは至難なので、瞬時に問題が解けるかどうかを見極めることが重要になります。こちらも正答率が非常に重要視されるので、事前に問題の傾向を把握しておく必要があります。

TG-WEB

TG-WEBは自宅で受験することができるWEBテストの一つで、難解な問題が出題されます。SPIや玉手箱のようにスピードと正確性を把握するためのテストではなく、想像力や思考力を試される内容になっています。そのためいままでに解いたことのない問題が出題されることが多く、まったく手がつけられない就活生もなかにはいます。ただしすべてが新しい問題というわけではないため、事前にどれだけ過去問に触れたことがあるかで結果が大きく左右されます。第一志望の企業が万が一TG-WEBを就活試験に導入していた場合を考え、事前にしっかりと対策をしておきましょう。

ENG

ENGは筆記試験のなかでも、英語に特化した試験になります。ENGを導入していない企業でも、英語の問題が出題される企業は数多くあります。そのため必ず対策をしておきたい領域になります。外資系企業などの英語が必須の企業では英語の勉強をするのは当然ですが、一見英語が必要なさそうな企業でも試験には出題されることがあるので、一度過去問を解いておきましょう。

GAB

GABは金融系、商社系などでよく導入されている試験の一つで、計数理解など数字に強いことが求められる試験です。就活はゴールではなく、就職してからが大切になります。そのためGABは数字を扱うことが多い企業で導入されています。GABは正確性とスピードを求められる試験ですが、計算は一朝一夕で身につくものではありません。受験で数学が苦手だった方は、しっかりと時間をかけて対策することをおすすめします。

CAB

CABは主に技術職を希望する就活生向けに導入されている試験の一つです。システムエンジニアやプログラマーを目指している人に、法則性、命令表、暗号、暗算の4つの指標から試験を行います。また能力だけでなく、チームワークを大切にできるか、意欲に満ちているかなどの性格診断も行われます。システムエンジニアやプログラマーを目指している人は、SPIだけでなくCABもしっかりと勉強しておきましょう。

②性格診断

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就活試験は筆記試験を表しておりますが、筆記試験のなかには性格診断も含まれます。性格診断とは、選択式の問題に答えていく試験であり、明確な正解はありません。ただしこれは企業が求めている人材であるかどうかを判断する上で重要視されます。例えばコミュニケーション能力が低く、基本的に一人でコツコツ物事を進めたい方がいるとします。このような方は、新規案件を獲得する営業マンを求めている企業からは重宝されない可能性が高いですが、職人には向いていることがあります。企業で求めている人材と合致した人材であるかどうかが、就活試験に合格できるかどうかを大きく左右します。

③企業独自の試験(※小論文、作文、一般常識など)

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企業によっては独自の試験を課していることもあります。例えば小論文や作文を作成することができるか、一般常識がある人物かどうかは、SPIや玉手箱だけではあまり計測することができません。そのため企業が独自で試験を作り、通常の筆記試験ではわからない項目を計測していることがあります。企業独自の試験のため、毎年どのような問題が出てくるのかは企業しかわかりませんが、どのような問題が出題されても対応することができるように、新聞を読んだりOB訪問をしたりするなど、基礎力を上げておくことは可能です。

就職活動の筆記試験の注意点

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実施するタイミング

就職活動には基本的に決まった流れがあります。まずはエントリーシート(ES)を提出した後、エントリーシートで合格した人には、WEBかテスト会場にて筆記試験が行われます。この時に気をつけなければいけないことは、筆記試験が就職活動の前半にあるということです。前半にあるということは、それだけ勉強する時間が少なくなるということです。

合否への影響度

経団連に加盟している企業であれば、どのようなスケジュールで試験が行われていくのかをある程度把握することができます。しかし外資系の企業やIT企業などは選考スケジュールが早いので、大学4年の4月以降に標準をあわせて就活対策をしていては、第一志望企業の合格が大きく遠のきます。またエントリーシートを提出してから合否が判明するまで、非常に長い期間を必要とする企業もあります。合格で戻ってきたのはいいけれども、1週間以内に筆記試験を受けなければいけないなんてことも考えられます。常に先を見据えることが重要です。

勉強方法

筆記試験の勉強方法としては、まずはSPIと玉手箱の過去問を解くことをおすすめします。この2つの試験はさまざまな業種の企業、さまざまな職種に対して導入されていることからわかるように、非常に汎用性の高い内容になっています。つまりそれだけ基礎的な能力を高めることができ、SPIや玉手箱で筆記試験を行なっている企業への対策にもなります。また問題集を次々と変更するのではなく、同じ問題集を2、3回解くこともおすすめです。本番ではスピードと正確性が求められます。同じパターンの問題をどれだけ早く解くことができるかによって、他の問題に費やせる時間も大きく変わります。

まとめ

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筆記試験はSPIだけ勉強していればなんとかなる、というわけではありません。たしかにSPIを勉強することによって対処できる企業はありますが、あなたの第一志望の企業がSPIではない試験を導入していた場合、筆記試験で不合格になってしまうかもしれません。また筆記試験はあくまでも基礎能力や基礎適性を調べるためのものなので、面接で言いたいことを伝える対策もしておく必要があります。第一志望の企業に入れるように、しっかりと就職活動対策を行いましょう。

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