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就活コラム
COLUMN

ガクチカとは?学生時代の積み重ねを上手く伝えられるかどうかが就職活動のカギ

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就職活動の準備を進めていく中で「ガクチカ」という言葉に初めて触れたという人も多いのではないでしょうか。エントリーシートや面接で聞かれることの多い項目ですが、実はどんな内容を書けばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回はこのガクチカについて、採用側が尋ねる意図や具体的に述べた方が良い内容、構成する上での注意点などについて解説していきます。

目次

  1. ガクチカとは一体どういうものなのか
  2. 採用側はガクチカから就活生の何を知ろうとしているのか
  3. ガクチカを構成するものは一体何なのか
  4. ガクチカを作る上で頭に入れておきたいこと
  5. 周りの方に自分のことを聞いて客観的に理解すること
  6. まとめ

ガクチカとは一体どういうものなのか

ガクチカは略語であり、就活の選考において聞かれる「学生時代に力を入れて取り組んだこと」、またはそれに類する質問のことを指しています。あくまで略称であり、面接官から「それではガクチカをお願いします」のように言われることはないので注意しておきましょう。

 

就活生側はこの質問に応じる形で、学生時代に力を入れたことについて説明することになります。エントリーシートや面接において自己PRや志望動機と合わせて聞かれることが多い項目です。

採用側はガクチカから就活生の何を知ろうとしているのか

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では、企業側はこのガクチカを聞くことで就活生の何について知ろうとしているのでしょうか。もちろん企業によって確認しているポイントは異なります。ただし、共通して確認されているポイントはいくつか存在します。主に以下の4点は確認されている可能性が高いため、おさえておくといいでしょう。

 

自分の会社とマッチしている人材かどうか

業界はもちろん会社ごとに働いている人材のタイプは異なります。いわゆる社風というものに合致するかどうかは、入社する人が長く働いていけるかどうかを判断する上で重要です。そこで、学生時代に頑張ったことを確認し、自社で活躍している社員に近いタイプかどうかを判断しているのです。

 

もちろんこれは、体育会系かどうかという単なる表面的な内容だけではありません。ガクチカの内容から物事の捉え方や、考え方などの深い部分を確認し、これが自社に合うかという視点でみています。

 

学生の能力が現時点で一体どの位あるのか

日本の新卒採用は、一般的にポテンシャル採用とも言われており、職業に就くための特別なスキルよりも、今後の伸びしろや自社にマッチするかを重視する傾向にあります。そのうえで、例えば総合職採用であれば、積極性や課題解決力といった能力を判断するために、学生時代の経験を確認します。

 

学生時代にこういった方向性で努力できていたなら、会社に入ってもこういう活躍ができそうだ、という考えに基づき確認されているので、現時点で仕事に直結するスキルがあることをアピールする必要はありません。

 

自分の課題に取り組める人間かどうか

会社では、言われたことをやるだけではなく、自主的に何かに取り組むことができるかという部分が大切になります。その文脈から、自分にとっての課題に取り組むことができる自主性のある人間なのかということは、学生時代の経験を通してある程度判断できるのです。

 

発生している課題を課題として認識する力も含め、ビジネスにおいて大切になる要素を学生時代からしっかりと発揮できているかどうかの確認を兼ねているといえます。

 

想定外の事態が起きた際に冷静に対処できるかどうか

仕事では時に想定外のことも多数起こります。そういった想定外の事態が起きた時の対応も、学生時代に発生した困難との向き合い方から見えてくる部分があるのです。

 

イレギュラーな困難や課題が発生した時にどのように向き合うのか、どういった思考をしてどのような解決策を導き出すのか、という一連の過程を学生時代に既に経験し実際に解決に導いていることがわかれば、評価の大きなプラス要素になるでしょう。

 

ガクチカを構成するものは一体何なのか

ガクチカでは実際に入社したあとに、活躍する可能性について見られていることがわかりました。では、学生時代に頑張ったことについてわかりやすく簡潔に伝える、と言っても一体どのような構成で組み立てればよいのでしょうか。ここでは、ガクチカを構成する4つの重要な要素についてそれぞれ解説をしていきます。

 

学生時代に一体何を頑張ったのか

ガクチカという名称が指す通り、まずは結論として何に力を入れたのか、という部分は必ず含めましょう。部活動なら部活動、サークルならサークル、というように冒頭は結論から述べるのが適切でしょう。何年間頑張ったものです、と期間も添えると更にわかりやすくなります。

 

簡潔に頑張った事象を説明した後、詳細についてわかりやすく伝えることが大切です。大卒として就職活動に臨む場合は、出来るだけ直近の経験として大学時代に力をいれたことについて書くと良いでしょう。

 

もちろん中学、高校時代の話も不可ではありませんが、やはり数年で人を構成する要素は大きく変わってきます。面接だとその後に「では大学では何に力をいれていましたか」と聞かれる可能性も高いです。

 

どういう目標を立てたのか

頑張ったことといっても、ただがむしゃらに頑張ったことをアピールすればよいわけではありません。頑張った、力を入れた、という表現はとても主観的なものなので、どの程度の頑張りだったのか相手にわかりやすく表現する必要があります。そこで効果的なのが、どんな目標を立てて取り組んでいたか、について言及することです。

 

例えば部活動の話であれば、具体的にどういった目標に向けて頑張ったのか、という要素を必ず盛り込みましょう。目標設定はチームとしてのものを追う話でも、個人で設定したものでも構いません。

 

その目標を実現するにあたって存在した課題について触れておくと後述の自分の取り組みについての話が膨らみやすくなります。

 

目標を実現させるためにどういった取り組みをしてきたか

自身の目標があり、目標達成を阻む壁がいくつかあったという所まで整理出来たら、それを実現させるためにどのような取り組みをしてきたのかについても述べましょう。具体的に取った方法もそうですが、何故その方法で問題を解決しようと思ったのか、という心情面も含めると良いですね。これは他の就活生との差別化のために重要なポイントになります。

 

実はガクチカにおける、どんなことを頑張ったのかという表側の部分は他の就活生と被りやすいという側面があります。具体的にはアルバイト、サークル、部活動、学業などに大きく分類することができます。しかし、頑張った内容が多少被っていたとしても、どのように目標を立てて困難を乗り越えていくかという部分には個性が強く反映されます。

 

結果どうだったか

ガクチカのまとめ方として、取り組みの結果どうなったか、そこから学んだことなどで締めましょう。この結果の部分は必ずしも成功でなくても構いません。成功、失敗はどちらでもよく、たとえ失敗してしまったとしても、そこから何を学び今後の行動にどう生かしたのか、という内容であれば大丈夫でしょう。

 

「目標を立て自分で色々な工夫をした結果、うまくいかなかった。この経験から学んだことをその後の学生生活に活かしている」という結びでも構いません。これまで力を入れて頑張ってきたことであればどこかで上手くいかなかったこともあると思います。一つ一つ思い出しながらまとめてみましょう。

ガクチカを作る上で頭に入れておきたいこと

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ガクチカに必要な要素についてまとめてきましたが、実際に作成するにあたって気を付けておいた方が良い事には何があるのでしょうか。ここではよりテクニック面に沿って、代表的な7つのポイントについて解説していきます。いきなり全てを取り入れるのは難しいので、まずは理解できる部分から自分のガクチカに反映していきましょう。

 

色々なガクチカを用意して就活に対応すること

ガクチカの文章を構成する元になるのは学生時代の経験です。当然ですが、学生生活を何となく過ごしてしまうと話の元になる「何かに力を入れて取り組んだ経験」が希薄になり、ガクチカそのものを構成することが難しくなってしまいます。

 

また、経験した内容は何でも構わないのですが、部活動、サークル、アルバイトといった課外活動の種類や学業の内容によっても企業側の印象は少し変わってきます。一つに絞る必要はなく、いくつもの経験を通して複数のガクチカが構成できる状態で就活を迎えることがベストです。

 

主だって思いつく頑張った経験が少ない人も、一つガクチカを構成した後に、他に似たような経験はないかという視点でこれまでの生活を振り返ってみましょう。些細な内容でも、設定した目標に向けて努力した経験であれば、ガクチカのエピソードとして構成して構いません。

 

嘘はつかない

よく、学生時代にそんなに大したことを頑張っていないので、嘘をついてでも見栄えのいいガクチカにしたい、という意見を見かけます。気持ちはわかりますが、ガクチカの内容で嘘をつくことはリスクもあるためオススメできません。

 

ガクチカは面接の中で「何でその目標設定にしたの」「その時どんな想いでこの行動に至ったの」というように内容について深堀されるものです。嘘の内容でガクチカを作っていた場合、話の中で徐々にボロが出てしまい、嘘であることが明らかになる確率は非常に高いといえます。そうなった場合、次の選考には進めなくなる可能性があります。

 

相手との信頼関係を損なう行動になってしまうので、ガクチカの内容で嘘をつくのはやめましょう。ガクチカに限らず、基本的に自分の心情や経験の面で嘘をつくことはオススメできません。

 

具体的かつ分かりやすいガクチカを用意すること

例えば、学生時代はソーシャルゲームに熱中していました、という人がいたとします。もちろん、学生時代に力を入れて取り組んだことに変わりはないのですが、目標設定、そのための困難、解決方法、という要素をどのように盛り込めば良いでしょうか。

 

他意はありませんが、特定の業界や企業を除いては、わかりにくいどころかあまり印象の良くない内容であるといえます。「自分はこれを頑張った」と熱を持って言える内容であることはもちろんですが、相手への伝わりやすさや、印象も意識する必要があります。

 

具体性も重要で、極力「色々」「様々な」といった婉曲表現を使わずにいわゆる「5W1H」をはっきりさせた内容で作成するようにしましょう。

 

企業側が一体どのような人材が欲しいかを頭に入れる

上記の話と近いですが、企業側は採用活動の一環としてガクチカを聞いているという視点も大切です。企業側には明確に欲しい人材像が存在し、それに合致する人を次の選考に進め、内定を出したいと考えています。そこから極端に外れるような内容でガクチカを構成するべきではないでしょう。

 

例えば「チャレンジ精神旺盛な人材」を採用したいと考えている企業の面接に「大きな行事をミスなく運営した」という内容のガクチカを持っていくと、どれだけ完成度が高くても、そもそも求める人材像とミスマッチであることから、次の選考に進めないかもしれません。

 

これは企業側に合わせて変えましょうという話ではなく、自身の性質と企業側の求める人材がかみ合っているか事前に確認しておくことが大切だということです。

 

経験だけで終わらせない

日記のようだ、と表現することもあるのですが、自分が学生時代に頑張ってきたことを延々と羅列して「こんなことを頑張りました」と言うだけのガクチカを書く人もいます。沢山のことを頑張ってきたのでぜひ見てください、というアピールになると思うかもしれませんが、これまで説明してきた通りこのガクチカではNGです。

 

企業側が確認したいのは経験の内容ではありません。極論、部活動の全国大会で優勝していようが飲食店でアルバイトをしていようが、その人の目標と課題解決に対する姿勢が見えてこない文章ではだめなのです。

 

頑張った内容、設定した目標と達成するために存在した困難、達成に向けた努力、結果とそこから学んだこと。これらの要素を整理したうえで、経験のみの説明に終始しないようにしましょう。

周りの方に自分のことを聞いて客観的に理解すること

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ガクチカを構成する際は自己PRと同様に、自分がどのような人間であるかという理解が必須です。自己分析だけでは、自分の感じている強みと実際に学生時代に発揮できている強みがずれているということも考えられます。

 

最も良いのは、友人や先輩など周りの人に自分のことを聞いて客観的に理解することです。自分が頑張ってきたと思っていたポイントよりも、他者に指摘してもらった経験の方が自分の良さを発揮できていた、ということもあります。客観的な理解と合わせて、ガクチカの中で自分がアピールしていくべき力について、よりブラッシュアップをしていく必要があります。

 

<h3>エージェントのサポートを受けること</h3>

更に確実なのは就活のプロである就職エージェントに相談することです。友人や先輩より第三者目線でのアドバイスがもらえます。ガクチカについて、どんな内容にすれば良いかわからないという段階でも、親身に相談にのってガクチカを組み上げるサポートをしてくれます。

 

DYMでは様々なキャリアを持つアドバイザーがあなたの就職活動をサポートします。特にガクチカについて悩んでいる人は、第三者からの意見を取り入れるためにもぜひエージェントのサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

まとめ

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今回はガクチカに必要な要素や構成する上での注意点についてまとめました。就活の選考の中でも確認されることが多い項目なので、しっかりと整理したうえで選考に臨みましょう。第三者目線の評価もうまく取り入れながら、自身の学生時代の取り組みや仕事への姿勢を上手くアピールできるようにまとめましょう。

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