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就活コラム
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新卒とはいつまでを指している?既卒、第二新卒との違いを解説

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優秀な人材が確保できる可能性があることや将来性の高さなどから、新卒の採用を積極的に行っている企業は多くあります。就職活動を行っている学生は、おそらく多くの人が自分を新卒だと考えていると思いますが、なにをもっと新卒と言うのか、新卒とはどのような人を指しているのかを正しく答えることができる人はどれほどのいるのでしょうか。そこでこの記事では、新卒とはいつまでなのか、既卒や第二新卒との違いや新卒として就職活動を行う利点などをご紹介したいと思います。

目次

  1. 新卒とはいつまでを指すの?年齢制限はある?
  2. 既卒や第二新卒との違い
  3. 企業はなぜ新卒採用を行うの?
  4. 新卒として就職するメリット
  5. 新卒のメリットを最大限いかすために
  6. まとめ

新卒とはいつまでを指すの?年齢制限はある?

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新卒とは、新規卒業(者)を省略したものであり、その年度に卒業する予定の学生のことです。そのため新卒に年齢の上限は特に設けられておらず、浪人や留年、院に進学している人も新卒になります。しかし、定義としては浪人や留年でも新卒に該当しますが、浪人や留年が重なると、なかには新卒として就職活動を行うことが難しい企業もあります。採用ページや応募条件に「新卒採用」などと記載されていた場合、新卒しかそこに応募できません。新卒採用はほかの採用活動に比べ採用人数が圧倒的に多く、人柄や将来性などが参考基準となるため、これらのことも新卒の利点となります。また、企業説明会やOB訪問などを通してさまざまな企業について知ることができることも新卒の強みの一つといえます。

既卒や第二新卒との違い

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既卒や第二新卒という言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、新卒と既卒や第二新卒の違いについてご存じない方もいるのではないでしょうか。就職活動を行う上でそれらの違いについてもしっかりと把握しておきましょう。

既卒について

新卒とはその年度に卒業する予定である学生のことです。一方で、既卒は学校を卒業した後、進学や正社員として就職していない人を指し、学校を卒業したあと、進学もしくは正社員として社会人経験をしていなければその間の年数に関わらず既卒者扱いになります。また、厚生労働省は平成22年に青少年雇用機会確保指針を改正し、学校を卒業してから3年以内は新卒として扱うことにしました。これにより既卒者でも、卒業後3年以内であれば、新卒として就職活動をすることができます。しかし、既卒者を採用した企業は全体の1割程度と低く、既卒者を新卒として採用する企業は少しずつ増えてきてはいるものの、まだまだ少ないといえます。また、既卒枠を設けている企業もあるので、既卒者は新卒枠だけでなく既卒枠で就活を行うことも選択肢の一つになります。

第二新卒について

続いて第二新卒についてですが、実は第二新卒にははっきりとした明確な定義がありません。一般的に新卒で企業に入社して、3年以内に退職し、就職活動をしている方を指すことが多くなっています。年齢は25~6歳くらいまでですが、募集する企業によっても第二新卒のとらえ方がさまざまであるため一概には言えません。しかし、そのなかで共通するのは、たとえ短期間であっても社会人経験があるという点です。第二新卒には正社員として社会に出ているため、入社後すぐに離職した場合でも、新卒として認められません。第二新卒に対して、「忍耐力がない」、「考えが浅い人」というようにあまりいいイメージを持たない人もいるかもしれませんが、最低限のビジネスマナーが身についており、ポテンシャルもまだまだあるなどという点から近年注目されており、採用を行う企業が増えています。

企業はなぜ新卒採用を行うの?

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新卒と既卒や第二新卒との違いについて説明をしましたが、それではなぜ毎年のように新卒採用に力を入れる企業は多いのでしょうか。なぜ新卒採用を行うのかという企業側の視点に立つことで、就職活動を行う上でなにか役に立つことがあるかもしれませんので、この機会にぜひ覚えておきましょう。企業にとって新卒を採用するメリットはいくつかございますが、こちらでは主な3つをご紹介させていただきます。

企業文化が継承できる

企業文化とは、その企業の価値観や考え方にあたります。企業文化は、会社を一つにまとめるためにも社員のモチベーション維持のためにも大切なものです。会社の進むべき道を示す一つの指標ともいえるでしょう。
その指標が会社を運営をするうえで非常に重要なものであり、企業文化は中途採用の人よりも新卒社員のほうが浸透しやすいという傾向があります。企業文化は企業によってさまざまであり、中途採用の人の場合、前の会社とのギャップに苦しむ可能性があります。しかし、新卒社員はほとんどが就労経験がないため、社会人としての価値観や考え方をその会社で得るということになります。そのため、新卒社員の方がその企業特有の企業文化を継承しやすいということになるでしょう。

将来会社を引っ張る人材を確保、育成できる

新卒採用とは企業にとっての「先行投資」の一つといえます。企業にとって会社を長期的に継続させることは重要であり、そのため企業は将来会社を引っ張る人材を確保しなくてはいけません。新卒社員は、前述で述べた企業文化の継承のしやすさやポテンシャルの高さなどから、会社を引っ張る人材に育成しやすい傾向があります。将来会社を引っ張るリーダーになってほしいというような期待を込めて企業は新卒採用をおこなっているでしょう。

組織の活性化になる

年齢的に若い社員が入ってくることは、会社の平均年齢が下がることで活気が増すだけでなく、組織全体の活性化にもつながります。新卒社員が入ってくることで今まで教えてもらう立場であった社員が今度は教える側に立つことで責任感が増し、教えることで既存の社員の知識やスキルの向上も図ることができます。また、新卒社員が頑張っている姿を見て既存の社員が刺激を受けることもあります。新人を教育するだけでなく、それを通じて既存の社員が成長し、会社全体の活性化にもつながるということも企業が新卒採用をおこなう理由です。

新卒として就職するメリット

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続いて新卒として就職する学生側のメリットをご紹介します。日本では、多くの企業が新卒一斉採用を行っています。採用数もほかの採用活動よりも多く、特に大企業では中途採用よりも新卒の採用に力を入れている企業もあり、なかには新卒でなければ受けられない企業もあります。このような就職市場における新卒の優位性を「新卒カード」といいます。
新卒として就職するメリットは、以下のようなものもあります。

仕事経験やスキルが問われないこと

新卒社員には基本的には職歴はありませんので、企業はその人のポテンシャルや人柄を中心に評価します。

一斉に就活がスタートするため情報収集しやすい

学校ごとに行われる就職支援や友達との情報共有はもちろんのこと、就職サイトや企業説明会などからも情報を集めることが可能です。

新卒向けの教育体制によりスキルが身につきやすい

新卒採用を行っている企業の多くは新卒向けの教育体制が整っているため、それを通じてその企業で必要なスキルを効率よく身につけられます。

同期がいる

新卒で入社した場合、立場や年齢も近い同期ができることが考えられます。一緒に切磋琢磨できる仲間ができることも新卒のいい点といえるでしょう。

新卒のメリットを最大限いかすために

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新卒には多くの選択肢があります。新卒としてのメリットをいかすために、就職活動の準備はなるべく早く始めましょう。備えあれば患いなしという言葉があるように、就職活動において準備をし過ぎる、早すぎるということはありません。周りが就職活動をしているからとあわてて準備を始めるのではなく、余裕をもって就職活動の準備を始めましょう。
その準備が就活生にとっての武器となることもあります。いつどのように動き始めたらわからないという方もいらっしゃるかもしれません。先輩や家族に聞くことも一つの選択肢としてはありますが、時期や進め方、募集を行っている企業はその年によって異なる可能性があるので、就職支援サイトなどを使いリアルタイムの就職活動の流れなどについて理解しておく必要があるでしょう。

まとめ

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新卒は募集している企業数や採用数も多いため、就職活動においてチャンスが多くあります。しかし新卒は有限なものであり、新卒のタイミングを逃してしまうことで社会人としての選択肢を狭めてしまう可能性があります。自分が希望する企業に就職するためにも、早めに準備を行いましょう。

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