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貴社と御社の違いとは?メール・面接での正しい使い分けを解説

監修者 熊谷 直紀
監修者 熊谷 直紀

監修者
熊谷 直紀

横浜国立大学理工学部卒。株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

「貴社」と「御社」の違いがわからず、メールや面接でどちらを使えばよいのか迷っていませんか。就職・転職活動やビジネスシーンでは、相手の会社を正しく呼ぶことが大切です。しかし、「弊社」「当社」との違いや、メール・電話・面接など場面ごとの使い分けまで理解している人は多くありません。この記事では、「貴社」と「御社」の意味や違いをはじめ、メール・面接・電話での正しい使い分けや例文をわかりやすく解説します。基本的な敬語のルールを理解し、自信を持ってビジネスシーンで使い分けられるようになりましょう。

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貴社と御社の違い

「貴社」と「御社」は、どちらも相手の会社を敬って表現する言葉ですが、一般的に使う場面が異なります。誤って使うと、ビジネスマナーを理解していない印象を与える可能性があるため、違いを正しく理解しておくことが大切です。ここでは、「貴社」と「御社」の意味や違い、どちらも相手の会社を敬う表現である理由について解説します。

貴社と御社の意味

「貴社(きしゃ)」と「御社(おんしゃ)」は、どちらも相手の会社を敬って表現する言葉です。「貴」や「御」には相手を敬う意味があり、自社を表す「弊社」「当社」と対になる表現として使われます。

「貴社」と「御社」に大きな意味の違いはなく、どちらも相手企業を敬う言葉です。ただし、使用する場面が異なります。「貴社」は履歴書やメール、企画書などの書き言葉で使われ、「御社」は面接や電話、商談などの話し言葉で使われます。意味ではなく、文章か会話かという違いを理解しておくことで、場面に応じて自然に使い分けられるようになります。

用語 意味 主な使用場面
貴社 相手の会社を敬って表す言葉
(書き言葉)
履歴書・メール・エントリーシート(以下、ES)・企画書など
御社 相手の会社を敬って表す言葉
(話し言葉)
面接・電話・商談・会社説明会など

書き言葉と話し言葉での使い分け

貴社と御社の違いは、使用する場面にあります。「貴社」は書き言葉、「御社」は話し言葉で使うのが一般的なルールです。

例えば、ESや履歴書、ビジネスメールでは「貴社」を使います。一方、面接や電話で「きしゃ」と発音すると、「記者」「帰社」「汽車」などと聞き間違えられる可能性があります。そのため、会話では聞き取りやすい「御社」を使います。

この使い分けはビジネスの場で広く定着している慣習であり、社会人として身につけておきたい基本の一つです。場面に応じて使い分けることで、相手に丁寧な印象を与えられます。

比較項目 貴社 御社
使用場面 書き言葉 話し言葉
主な使用場面 履歴書、ビジネスメール、ES、契約書 面接、電話、商談、窓口での会話
使い分けの理由 文書における正式な敬称 同音異義語との聞き間違いを防ぐため

どちらも相手の会社を指す敬語である理由

「貴社」と「御社」は、どちらも相手の会社を敬って表現する言葉です。ビジネスでは、自社を表す「弊社」「当社」と、相手の会社を表す「貴社」「御社」を使い分けることが基本となります。

この使い分けは、自分側をへりくだり、相手側を立てるという敬語の考え方に基づいています。そのため、取引先や応募先の企業を指す際は、「あなたの会社」ではなく「貴社」や「御社」を使うのが一般的です。

「貴社」と「御社」に敬意の差はなく、どちらを使っても失礼にはあたりません。この使い分けのルールさえ押さえておけば、ビジネスシーンでも迷うことはありません。

敬語の使い分け

– 自分の会社を表す:弊社・当社
– 相手の会社(書き言葉):貴社
– 相手の会社(話し言葉):御社

このように、自社と相手企業を表す言葉を正しく使い分けることが、ビジネスマナーの基本です。

敬語の分類から見た「貴社」「御社」の位置づけ

「貴社」「御社」がなぜ丁寧な表現とされるのかは、敬語の分類をたどると理解しやすくなります。文化審議会が平成19年(2007年)に答申した「敬語の指針」では、敬語は尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ(丁重語)・丁寧語・美化語の5種類に整理されています。

同答申は、尊敬語を「相手側又は第三者の行為・ものごと・状態などについて、その人物を立てて述べるもの。」と定義しています。相手企業を指す「貴社」「御社」は、この尊敬語の考え方にあたる表現です。

一方、謙譲語Ⅰは「自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて、その向かう先の人物を立てて述べるもの。」と定義されています。自社をへりくだって表す「弊社」は、この謙譲の考え方に沿った表現です。

出典:敬語の指針|文化審議会(文化庁)

貴社と御社の使い分けシーン

「貴社」と「御社」は意味こそ同じですが、使う場面によって使い分ける必要があります。書き言葉と話し言葉の違いを理解しておくことで、ビジネスシーンでも迷わず使えるようになります。ここでは、メールや電話、面接など場面ごとの使い分けや、迷ったときの判断基準を解説します。

メールでは「貴社」を使う理由

ビジネスメールは「書き言葉」に該当するため、「貴社」を使うのが基本です。履歴書やES、企画書と同様に扱うと考えるとわかりやすいでしょう。

例えば、「貴社の求人に応募いたしました」「貴社の企業理念に共感しております」といった表現が一般的です。「御社」と書いても意味は伝わりますが、慣習としては「貴社」を用います。

採用担当者や取引先とのやり取りでは、メールでは「貴社」を使うようにしましょう。

メールでの使用例

– 貴社の求人に応募いたしました。
– 貴社の事業内容に魅力を感じました。
– 貴社に貢献できるよう努力いたします。
– 貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

会話や電話では「御社」を使う理由

会話や電話で「御社」を使うのは、「貴社(きしゃ)」という発音が同音異義語と聞き間違えられやすいためです。「記者」「帰社」「汽車」などが代表例です。

例えば、面接や電話で「貴社の事業内容に興味があります」と話すと、聞き取りにくい場合があります。そのため、口頭では「御社(おんしゃ)」を使うのが一般的です。

電話や商談、会社説明会など、口頭で話す場面では「御社」を使いましょう。自然な印象を与えられます。

会話・電話での使用例

– 御社の事業内容について質問があります。
– 御社で働きたいと考えております。
– 御社の強みを教えていただけますか。
– 御社の選考に参加する機会をいただき、ありがとうございます。

面接で正しく使い分ける方法

面接では、話すときは「御社」、履歴書やESに書くときは「貴社」を使います。面接は書類と会話の両方が関わるため、混同しやすいポイントです。

例えば、履歴書には「貴社を志望した理由」と記載し、面接では「御社を志望した理由は〇〇です」と話します。このように、書類と会話で使い分けることが大切です。

面接中に誤って「貴社」と言ってしまっても、それだけで評価が大きく左右されることは考えにくいでしょう。正しく使い分けられれば、ビジネスマナーを理解しているという高評価が得られます。

面接での使い分け

場面 使用する言葉
履歴書・ESの記入 貴社
面接での受け答え 御社
面接後のお礼メール 貴社

ビジネスシーンで迷わない判断基準

「貴社」と「御社」で迷ったら、「書き言葉は貴社、話し言葉は御社」と覚えましょう。このルールを押さえておけば、多くの場面で迷わずに済みます。

メールや契約書、報告書などの書き言葉では「貴社」、電話や面接、商談などの話し言葉では「御社」を使います。

この基準は、就職活動だけでなく社会人になってからも役立ちます。迷ったときは、「今は書いているのか、話しているのか」を手がかりに考えると判断しやすくなります。

ビジネスシーン別の判断基準

シーン 使用する表現
メール・履歴書・ES 貴社
企画書・提案書 貴社
面接・電話 御社
商談・打ち合わせ 御社

会社以外の組織を指す場合の呼び方

応募先や取引先が株式会社でない場合、「貴社」「御社」がそのまま当てはまらないことがあります。銀行なら「貴行」「御行」、学校なら「貴校」「御校」のように、組織の種類に応じた呼称を使います。

金融機関や学校法人、医療法人、官公庁などを志望する場合は、事前に確認しておくと安心です。書き言葉には「貴〜」、話し言葉には「御〜」を当てるという考え方は、会社の場合と共通しています。

なお、組織の種類が判断しづらい場合や、呼称に迷う場合は、正式名称をそのまま用いても失礼にはあたりません。無理に置き換えて誤った呼称を使うより、確実な表現を選ぶほうが安全です。

組織の種類別の呼び方一覧

組織の種類 書き言葉(貴〜) 話し言葉(御〜)
会社(株式会社など) 貴社 御社
銀行 貴行 御行
学校 貴校 御校
病院 貴院 御院
官公庁・自治体 貴庁・貴市など 御庁・御市など
一般社団・財団法人 貴法人 御法人

貴社と御社を使った例文

ここでは、メール・面接・電話・ビジネス会話の各場面でそのまま使える具体的な例文を紹介します。

メールで使える例文

ビジネスメールでは、相手の会社を指す際に「貴社」を使います。採用選考や営業メール、お礼メールなど、文章では「貴社」を使うのが一般的です。

例えば、「貴社の求人に魅力を感じ、応募いたしました」のように表現します。文全体を丁寧な言い回しでまとめると、より自然な印象になります。

メールで使える例文

– 貴社の求人を拝見し、応募させていただきました。
– 貴社の企業理念に深く共感しております。
– 貴社でこれまでの経験を活かしたいと考えております。
– 貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

面接で使える例文

面接では、話し言葉である「御社」を使います。履歴書では「貴社」を使い、面接では「御社」を使うと整理しておきましょう。

志望動機や自己PRでも、「御社」を使うのが一般的です。逆質問でも、「御社の今後の事業展開について教えていただけますか」のように表現します。あらかじめ声に出して練習しておくと、本番でも自然に話せます。

面接で使える例文

– 御社を志望した理由は〇〇です。
– 御社で長く活躍したいと考えております。
– 御社の企業理念に魅力を感じました。
– 御社ではどのような人材が活躍されていますか。

電話で使える例文

電話では、聞き間違いを防ぐため「御社」を使います。「貴社」は「記者」などと聞き間違えられる可能性があるためです。

採用担当者や取引先との電話では、「御社の採用担当者様はいらっしゃいますか」や「御社のサービスについてお伺いしたいことがあります」のように使います。丁寧な言葉遣いを心がけることで、好印象を与えられます。

電話で使える例文

– 御社の採用ご担当者様はいらっしゃいますか。
– 御社の求人についてお伺いしたいことがあります。
– 御社の求人に応募いたしました〇〇と申します。
– 御社の担当者様へお取り次ぎをお願いいたします。

ビジネス会話で自然に使える例文

商談や会社説明会、取引先との打ち合わせなど、対面での会話では「御社」を使います。ビジネス会話では、「御社」を用いるのが基本です。

質問や意見を伝える場面でも、「御社の取り組みについて詳しく教えてください」「御社の強みは〇〇だと感じています」のように使えます。書き言葉と話し言葉で使い分けることを意識しましょう。

会話で自然に使える例文

– 御社の取り組みに大変興味があります。
– 御社のサービスを利用させていただいております。
– 御社の強みは〇〇だと感じています。
– 今後も御社と良い関係を築いていきたいと考えております。

貴社・御社と混同しやすい言葉

「貴社」と「御社」以外にも、「当社」「弊社」「自社」など会社を表す言葉があります。それぞれ意味や役割が異なるため、違いを理解して使い分けることが大切です。ここでは、それぞれの違いや使い方について解説します。

「当社」との違い

「当社」は自分の会社を表す一般的な表現で、へりくだる意味は含まれません。社内外のどちらでも使える言葉です。

社内会議や会社案内、プレスリリースなどでは「当社」を使うのが一般的です。一方、取引先や顧客とのやり取りでは「弊社」を使う場面が多くなります。

「当社」は自社を表す言葉のため、「貴社」「御社」と混同しないようにしましょう。

用語 指す会社 敬語の種類 主な使用場面
当社 自分の会社 丁寧な表現 社内文書・プレスリリース
貴社 相手の会社 尊敬語(書き言葉) メール・履歴書など

「弊社」との違い

「弊社」は、自社をへりくだって表現する言葉です。取引先や顧客とのメール、商談など、社外向けの場面で使われます。

一方、「貴社」「御社」は相手の会社を敬って表現する言葉です。「弊社」は自社、「貴社」「御社」は相手の会社を指すという点が最大の違いです。

ビジネスでは、「弊社の商品をご紹介します」「貴社のご要望を承りました」のように、自社と相手企業で表現を使い分けます。

用語 指す会社 敬語の種類 主な使用場面
弊社 自分の会社 謙譲語 社外向けのメール・商談・電話
貴社 相手の会社 尊敬語(書き言葉) メール・履歴書など
御社 相手の会社 尊敬語(話し言葉) 面接・電話・商談など

自社・自分の会社の正しい呼び方

自社を表す言葉には、「自社」「当社」「弊社」があります。それぞれ使う場面が異なるため、状況に応じて使い分けましょう。

「自社」は、自分の会社を客観的に表現する際に使われ、社内資料や説明文などで用いられます。「当社」は一般的な表現、「弊社」は社外向けのへりくだった表現です。

一方、「貴社」「御社」は相手企業を指すため、自社には使いません。誰の会社を指している言葉なのかを意識すると、使い分けしやすくなります。

呼び方 使用する場面
自社 客観的な説明・社内資料
当社 社内外の一般的な表現
弊社 社外向けのメール・商談・電話(謙譲)
貴社・御社 相手企業を指す場合(尊敬)

貴社と御社を間違えた場合の対処法

「貴社」と「御社」は正しく使い分けることが大切ですが、間違えたからといって過度に心配する必要はありません。ここでは、面接やメールで間違えた場合の対処法や、評価への影響について解説します。

面接で言い間違えた場合の対応

面接で「貴社」と「御社」を言い間違えても、慌てる必要はありません。一度の言い間違いだけで評価が大きく下がる可能性は低いからです。

言い間違いに気付いたら、「失礼いたしました。御社でした」と自然に言い直しましょう。何度も謝ったり言い訳をしたりすると、かえって面接の流れを止めてしまう可能性があります。

面接では、言葉遣いだけでなく志望動機や受け答え、コミュニケーションの取り方なども見られています。落ち着いて受け答えを続けることが大切です。

面接で言い間違えた場合のポイント

– 気付いたら自然に言い直す
– 必要以上に謝らない
– 会話を止めずに続ける
– 落ち着いた受け答えを心がける

メールで誤用した場合の対応

メールで「貴社」と「御社」を誤って使った場合は、状況に応じて対応しましょう。

送信前に気付いた場合は、修正してから送信すれば問題ありません。送信後に気付いた場合でも、「貴社」と「御社」の書き間違い程度であれば、本文に重要な誤りがない限り再送する必要はありません。

ただし、企業名や記載内容そのものに誤りがある場合は、お詫びを添えて修正版を送りましょう。

メールで誤用した場合の対応

状況 対応方法
送信前に気付いた 修正して送信する
送信後に軽微な誤りに気付いた 内容に誤りがなければ、そのままにする
相手企業名や内容に誤りがある お詫びとともに修正版を送る

評価に影響するケースと気にしなくてよいケース

「貴社」と「御社」を一度間違えたことだけを理由に、選考結果や取引関係が左右される場面は考えにくいでしょう。企業は敬語だけでなく、応募者の経験や人柄、受け答えなども含めて総合的に判断しています。

一方、履歴書やメールで繰り返し誤用すると、基本的なビジネスマナーが身についていないという印象につながる可能性があります。

一度の軽微なミスは気にしすぎず、次から正しく使い分けることを意識しましょう。あらかじめ練習しておくと、本番でも落ち着いて対応できます。

ミスへの考え方

気にしなくてよいケース 注意したいケース
面接で一度だけ言い間違えた 何度も繰り返し誤用している
緊張による軽微なミスをした 履歴書・メールで敬語を誤っている
すぐに自然に言い直した 相手企業名や敬称を誤っている
会話全体に問題がない マナー全般に不安な印象を与える

貴社と御社を正しく使うためのポイント

「貴社」と「御社」は、一度ルールを覚えれば難しい表現ではありません。基本を理解しておけば、就職・転職活動だけでなく、社会人になってからも役立ちます。ここでは、覚え方のコツやビジネスマナー、社会人として身につけておきたい敬語の基本を解説します。

覚えやすい使い分けのコツ

「貴社」と「御社」は、「書くなら貴社、話すなら御社」と覚えると整理しやすくなります。このルールを押さえておけば、多くのビジネスシーンで迷いません。

書類やメールでは「貴社」、面接や電話、商談では「御社」を使いましょう。迷ったときは、「書いている場面か、話している場面か」を基準に判断します。

繰り返し使うことで自然と身につき、社会人になってからも役立ちます。

就職・転職活動で押さえたいビジネスマナー

就職・転職活動では、「貴社」と「御社」の使い分けに加え、基本的なビジネスマナーも大切です。敬語を正しく使えると、社会人としての基本が身についているアピールになります。

履歴書やESでは誤字脱字を確認し、メールでは丁寧な言葉遣いを心がけましょう。面接では、話す内容だけでなく、あいさつや表情、受け答えも見られています。

「貴社」と「御社」の使い分けは、ビジネスマナーの一つです。礼儀やコミュニケーションも意識することで、より良い印象につながります。

就職・転職活動のチェックポイント

項目 ポイント
履歴書・ES 「貴社」を使用し、誤字脱字を確認する
メール 丁寧な敬語と「貴社」を使用する
面接 「御社」を使用し、落ち着いて話す
電話 「御社」を使い、明るく丁寧に対応する

社会人として身につけたい敬語の基本

社会人になると、「貴社」「御社」以外にもさまざまな敬語を使う場面があります。敬語は相手への敬意を示し、円滑なコミュニケーションを支える表現です。

特に、「弊社」「当社」「貴社」「御社」の違いは、早めに理解しておきましょう。また、「伺います」「承知しました」「申し上げます」などの基本的な敬語も身につけておくと安心です。

前述のとおり、文化審議会「敬語の指針」では敬語が5種類に整理されています。どの分類にあたる表現かを意識すると、初めて出会う言い回しでも判断しやすくなります。

表現 使用する場面
貴社 相手企業(書き言葉)
御社 相手企業(話し言葉)
弊社 自社をへりくだって表現する場合
当社 一般的に自社を表現する場合
承知しました 相手の依頼や指示を受ける場合
伺います 訪問・質問・確認をする場合

出典:敬語の指針|文化審議会(文化庁)

まとめ

「貴社」と「御社」は、どちらも相手の会社を敬って表す言葉であり、意味そのものに差はありません。違いは使う場面にあり、メール・履歴書・ESなどの書き言葉では「貴社」、面接・電話・商談などの話し言葉では「御社」を使うのが一般的です。会話で「御社」が選ばれるのは、「きしゃ」が「記者」「帰社」などと聞き間違えられやすいためです。

自社を指す「弊社」「当社」「自社」との区別も押さえておきましょう。「弊社」は社外向けにへりくだる表現、「当社」は一般的な自社表現、「自社」は客観的な説明で用いる表現です。相手企業に「弊社」を使ったり、自社に「御社」を使ったりしないよう注意が必要です。

銀行や学校、病院など会社以外の組織では、「貴行」「貴校」「貴院」のように呼称が変わります。判断に迷う場合は、正式名称をそのまま用いても差し支えありません。

万が一言い間違えても、慌てず自然に言い直せば問題ありません。「書くなら貴社、話すなら御社」という基準を覚えておけば、就職・転職活動でも社会人になってからも迷わずに使い分けられます。

貴社と御社の違いに関するよくある質問

貴社と御社の違いは何ですか?

「貴社」と「御社」は、どちらも相手の会社を敬って表現する言葉であり、違いは使う場面にあります。「貴社」はメールや履歴書などの書き言葉、「御社」は面接や電話などの話し言葉で使うのが一般的です。意味に違いはないため、書き言葉と話し言葉で使い分けると覚えておきましょう。

メールでは貴社と御社のどちらを使いますか?

メールでは「貴社」を使います。ビジネスメールは書き言葉のため、履歴書やESと同様に「貴社」を用います。「御社」と書いても意味は伝わりますが、慣習としては「貴社」を使うのが基本です。

面接では貴社と御社のどちらが正しいですか?

面接では「御社」を使います。面接は会話のため、「御社」を用いるのが一般的です。一方、履歴書やESでは「貴社」を使います。同じ企業でも、書類では「貴社」、会話では「御社」と使い分けましょう。

電話ではどちらを使うべきですか?

電話では「御社」を使います。「貴社(きしゃ)」は「記者」や「帰社」などと聞き間違えられる可能性があるため、電話では「御社(おんしゃ)」を使うのが一般的です。電話だけでなく、商談や会社説明会など、口頭で話す場面でも「御社」を使いましょう。

銀行や学校、病院にも「貴社」「御社」を使えますか?

会社以外の組織には、組織の種類に応じた呼称を使います。銀行は「貴行」「御行」、学校は「貴校」「御校」、病院は「貴院」「御院」が一般的です。書き言葉には「貴〜」、話し言葉には「御〜」を当てる考え方は共通しています。呼称に迷う場合は、正式名称をそのまま用いても失礼にはあたりません。

「貴社」「御社」は敬語のどの種類にあたりますか?

文化審議会「敬語の指針」では、敬語は尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ(丁重語)・丁寧語・美化語の5種類に整理されています。同答申は尊敬語を「相手側又は第三者の行為・ものごと・状態などについて、その人物を立てて述べるもの。」と定義しており、相手企業を指す「貴社」「御社」はこの尊敬語の考え方にあたる表現です。自社を指す「弊社」は、謙譲の考え方に沿った表現といえます。

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