27卒の就活がやばい6つの理由!今から間に合う選考対策や流れを解説

27卒の就活がやばい6つの理由!今から間に合う選考対策や流れを解説

監修者 熊谷 直紀
監修者 熊谷 直紀

監修者
熊谷 直紀

監修者熊谷 直紀

横浜国立大学理工学部卒。株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

「どうして27卒の就活は“やばい”と言われているの?」「まだ3年生なのに、もう就活で出遅れているのでは…?」といった不安や焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。

実際に、就活ルールや制度が変化した影響で、何から始めるべきか分からず、準備に不安を抱えている27卒生の声も多く聞かれます。

この記事では、27卒の就活が“やばい”とされる背景を6つの観点から解説します。併せて、今からできる対策やスケジュールの立て方についてもまとめました。

この記事を読むことで、今の状況を正しく把握し、自分に合った就活の進め方や優先すべき行動を整理できます。焦らず納得のいく進路選びに向けた第一歩を踏み出すためのヒントが得られるでしょう。

27卒生の就活がやばい6つの理由

「27卒の就活がやばい」と言われる理由として、インターン制度の変更や就活時期の前倒し、企業の採用スタイルの変化などが挙げられます。

ここでは、27卒の就活が「やばい」とされる背景を5つの観点からわかりやすく解説します。

1. インターン参加が内定につながる流れが本格化している

これまでのインターンは、職場体験や企業理解を目的としたものが中心でした。しかし近年では、採用に直結する長期型インターンの実施が増えており、特に27卒ではこの傾向がさらに強まる見込みです。

政府の指針では、「2週間以上の実務を伴うインターンシップ」に参加した学生に対して、企業が早期に選考を実施することが容認される例もあり、就活開始の実質的な起点がインターンとなるケースが目立ってきました。

また、1日完結型や短時間で実施されるプログラムは「オープン・カンパニー」として区別されており、採用直結型とは異なる扱いとなります。

こうした制度の変化を受け、早期のインターン参加がその後の選考に大きな影響を与える構造に変わりつつあるといえるでしょう。

出典:インターンシップの推進に当たっての基本的考え方
出典:インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方

2. 早期選考・早期内定が加速している

企業によっては、大学3年生の夏や秋にすでに本選考を実施しているところもあります。とくに、外資系企業やIT、コンサル、ベンチャー企業などはこの傾向が強く、夏のインターン後にそのまま内定を出す企業も見られます。

項目 早期選考 通常の選考
実施時期 大学3年生の8月〜4年生の3月ごろ 大学4年生の3月〜
応募条件 インターン参加者など一部学生に限定 原則制限なし(広く応募可能)
選考回数 2〜3回程度 4〜5回程度
選考期間 約2週間〜1ヶ月 約1ヶ月〜2ヶ月
競争率 比較的低い
(参加者が限定されているため)
高い
(応募者多数)
内定時期 大学3年生の10月〜4年生の3月ごろ 大学4年生の6月〜10月ごろ

こうした早期選考に対応するには、大学3年の春には自己分析や業界研究を始めておくことが大切です。夏のインターンまでに準備を終えておけば、就活を有利に進めることができるでしょう。

3. 専門スキル重視の流れが加速している

近年の経団連や就職白書の報告、企業の選考傾向からも、やる気やコミュニケーション能力に加え、ITリテラシーや実務的なスキルの重要性が高まっていることが読み取れます。

  • プログラミングやデータ分析ができる
  • SNSやブログで発信している
  • 魅力的な画像や図解を作成できる
  • 長期インターンで実務経験がある

こういった経験があると、スキル重視の企業から高く評価される可能性があります。

出典:就職白書2025

4. オンライン就活が拡大している

近年では、説明会や面接、インターンなどの就活プロセスがオンライン中心に移行しています。

多くの企業と接点を持てるという利点がある一方で、「企業の雰囲気がつかみにくい」「熱意が伝わりづらい」といったオンライン特有の課題に戸惑う学生も少なくありません。

また、カメラの位置や表情、声の大きさ、背景なども印象を左右する要素となり、通信環境によるトラブルが評価に影響するケースもあります。

こうした環境に対応するには、オンライン面接ならではの話し方や見せ方を工夫し、実践を重ねて慣れることが重要です。

可能であれば対面型のイベントにも参加し、オンラインとオフラインの両方をバランスよく活用すると良いでしょう。

出典:就職市場の最新動向と保護者サポートのあり方|株式会社インディードリクルートパートナーズ

5. 情報量が多く取捨選択が難しい

「情報が多すぎてどれを信じて行動すればいいのか分からない」と感じる学生も多いでしょう。

スカウト型サイトやSNS、就活マッチングアプリなど、就活を支援する便利なツールは年々増えています。こうしたサービスの中から、自分の目的や状況に合ったものを選び、うまく活用することが内定獲得に繋がります。

たとえば、以下のようなサービスをうまく活用している学生は、早期選考や内定に結びつきやすい傾向があります。

  • スカウト型就活サイト
  • XやYouTube、Instagram、TikTokなどで企業・就活ノウハウの情報収集
  • OB・OG訪問を支援するマッチングアプリ

反対に、こうした情報に触れていなければ、「いつから就活を始めればいいのか分からない」「何から手をつければいいのか迷って動けない」といった状況に陥り、就活が手探りになってしまうこともあります。

6. 長期インターン経験者が急増している

ここ数年、大学3年生の段階で数ヶ月間にわたる「長期インターン」に参加する学生が急増しています。とくに、ベンチャー企業やIT系企業では、週2〜3日の勤務を通じて実務経験を積むスタイルが一般化しています。

就職活動に備え、早期から社会人として求められる基礎力を培う学生も増えてきました。こうした経験を持つ学生は、就活の場でも「即戦力」として評価されやすく、インターン先から直接スカウトされるケースもあります。

もちろん、長期インターンをしていなくても、サークル活動やアルバイト、留学経験などを通じて得たスキルや姿勢を適切に伝えられれば、十分に評価される可能性があるでしょう。

とはいえ、実務経験の有無によって評価に差が出る場面が増えているのも事実です。すでに志望業界が明確な場合は、早いうちからインターンを活用することで、自分の強みとして打ち出しやすくなります。

27卒の就活はやばい?現状を正しく理解しよう

「27卒の就活 = やばい」と言われる背景には、近年の就活スケジュールの早期化や高い内定率が関係しています。
25卒の就活動向を振り返ってみましょう。

25年卒大学生の10月時点の就職内定率は約96%

出典:就職プロセス調査(2025年卒)「2024年10月1日時点 内定状況」

就職みらい研究所の調査によると、2025年卒(25卒)の大学生のうち、2024年10月時点で内定を得ていた割合は95.9%に達しました。

多くの学生が秋までに内定を得ており、「売り手市場」といわれる就活環境を裏付ける結果となりました。こうしたデータを見ると、「まだ内定がない自分は出遅れているのでは」と不安を感じる学生も少なくありません。

27卒の学生にとっても、過去の傾向を知ることで、就活の進捗に対する意識を高めることが大切です。

25年卒大学生の10月時点の内々定率は約90%

「内定」の前段階である「内々定」も、25卒では非常に高水準でした。2024年10月時点での内々定率は約90%とされ、多くの学生が本格的な採用シーズンが終わる前に内々定を得ていたことが見て取れます。

とくに、インターン参加者や早期選考ルートを活用した学生が、この時期に複数の内々定を保有している傾向が見られました。

つまり、「内定が出るのは4年生の夏以降」と思っていた時代とは異なり、3年生の終わりから内々定が出ている現状に適応する必要があります。

出典:就職プロセス調査(2025年卒)「2024年10月1日時点 内定状況」

内定獲得の早期化が進み、春には6割が選考を終える段階に

25卒の内定獲得スケジュールを見ると、就活の早期化が顕著です。2024年4月時点での内定率はすでに58.1%に達しており、大学4年生になる前に約6割の学生が進路を確定している状況でした。

とくに総合職を中心に、3年生の秋から冬にかけてインターン経由で選考が進むケースが多く、早期ルートに乗り遅れると不利になる可能性もあります。

27卒はいつから就活準備をはじめるべき?

リクルート就職みらい研究所の調査によれば、就職活動を終えた学生の中で、最も多かったのは「大学2年生の終盤までに準備を始めた」という回答でした。

ほかにも、大学3年の春から夏(4〜6月)にかけて動き始めた人や、大学4年生に進級する前の3月にスタートした人も一定数存在しています。

6月頃は、多くの企業がインターンシップやキャリア関連イベントの募集を開始する時期であり、それにあわせて業界・企業研究や自己分析に取り組む学生が増える傾向があります。

ただし、就職活動を始めるタイミングは人によって異なります。学業や課外活動を優先して、最終学年になってから準備を進める人も少なくありません。どの時期に始めたとしても、焦らず自分のペースで計画的に取り組むことが重要です。

27卒の就活スケジュール

2027年卒(27卒)の就職活動は、大学3年生の夏頃から準備を始める学生が多く、インターンシップやオープン・カンパニーへの参加をきっかけとして本格化します。
政府の指針では、広報解禁は2026年3月、選考開始は同年6月とされていますが、実際にはそれ以前からエントリーや面接を進める企業も増加傾向にあります。

特に外資系やIT業界などでは早期選考が一般的で、大学3年生の冬までに内定が出ることも珍しくありません。

そのため、スケジュールの目安だけでなく、志望企業の動向を個別に把握することが重要です。自分のペースを大切にしながら、余裕を持って計画的に準備を進めましょう。

就活がやばい状況になりやすい27卒生の特徴

2027年卒の就職活動では、選考スケジュールの早期化やインターンシップ重視の流れが強まっており、「準備の早さ」が今後の結果を大きく左右することが予想されます。

すでに企業によってはインターン選考が始まっており、動き出しの早い学生との差が生まれつつあります。
ここでは、27卒生が就活でつまずきやすい具体的な特徴を取り上げ、注意すべきポイントを解説します。

インターンシップに参加しない

就活に出遅れやすい学生の典型例が「インターンシップに参加しない」ことだと言われています。

近年では、採用直結型のインターンや、インターン参加者限定の早期選考を行う企業も増えており、参加しないことで情報やチャンスの面で大きな差が生まれているようです。

また、インターンでは業界理解や企業との相性を確かめる絶好の機会でもあります。参加しておくことで、自己PRや志望動機に具体性を持たせる材料が得られるため、本選考でも有利に働きます。

忙しさや不安から避けてしまう人もいますが、1dayの簡易なプログラムからでもよいので、積極的に経験を重ねておくことが大切です。

4年生になってから就活をはじめる

大学4年生になってから就職活動を始めると、すでに多くの企業で選考が進んでいるため、応募できる企業が限られてしまいます。

とくに、人気企業や大手企業は、3年生のうちに選考を終えているケースも少なくありません。

また、自己分析や企業研究が不十分なまま焦ってエントリーしても、内容が浅くなりやすく、書類や面接の通過率が下がる可能性があります。

もちろん、4年生からでも内定を得ることは可能ですが、選択肢の幅を広げるためには、遅くとも3年生の後期には準備を始めておくのが理想です。早めに動くことで、落ち着いた気持ちで就活を進められます。

何から始めたらいいのか分かっていない

就活を意識しはじめたものの、「まず何をすればいいのかわからない」という状態で立ち止まってしまう学生も多いのではないでしょうか。

このような迷いは、情報の多さや行動の優先順位が見えないことが原因で起こります。自己分析・業界研究・エントリーなど、やるべきことが多岐にわたる中、最初の一歩を踏み出せないまま時間だけが過ぎてしまうケースも少なくありません。

まずは「自己理解」からスタートし、自分の価値観や興味を把握することで、志望業界や企業を絞り込みやすくなります。

加えて、就活セミナーやキャリアセンターを活用することで、必要な情報を体系的に得ることもできます。迷ったら、まず誰かに相談する、あるいは、調べることで視野が広がり、今何をすべきかが見えてくるでしょう。

目標がない・大手志向

就活を進めるなかで、「どんな企業に行きたいかはまだはっきりしていないけれど、せっかくなら有名な会社がいいな」と考える人も多くいます。

知名度や安定性を重視するのは自然なことだといえます。しかし、それだけに頼って企業を選んでしまうと、面接やエントリーシートで「なぜその企業なのか?」という質問にうまく答えられず、戸惑う場面も出てくるかもしれません。

まずは、「自分はどんな環境で働きたいのか」「何をしているときにやりがいを感じるのか」といった視点から、少しずつ“就活の軸”を考えてみましょう。

自分なりの目標や価値観を整理しておくことで、企業選びに納得感が生まれ、言葉にも説得力が出てきます。

最初から明確な答えを出す必要はありません。少しずつ、自分自身に問いかけてみることが大切です。

27卒の学生が就活をやばい状況にしないための対策

就活をスムーズに進めるには、準備を早めに始め、各選考ステップへの対策をバランスよく行うことが大切です。

エントリーシート(ES)・Webテスト・面接・グループディスカッションは、多くの企業で取り入れられている選考形式です。焦って取り組むと通過率が下がる傾向にあるため、早めに対策し、余裕を持って本番に臨める状態を整えましょう。

エントリーシート(ES)対策

エントリーシート(ES)は、企業に自分を知ってもらう最初の接点です。内容次第で次の選考に進めるかが決まるため、しっかり準備する必要があります。

よく求められる項目には「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」などがあり、自分の経験を論理的にまとめる力が問われます。

とくに、注意したいのは、抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを交えてアピールすることです。

また、企業ごとに求める人物像は異なるため、志望企業に合わせて内容を調整することも大切です。第三者に添削してもらうことで、自分では気づかない表現の曖昧さや改善点に気づけるでしょう。

Webテスト対策

Webテストは、多くの企業が一次選考で実施しており、事前の対策が合否を大きく左右します。主にSPI、玉手箱、TG-WEBなどがあり、それぞれ問題形式や難易度が異なります。

Webテストでは、学力というよりも「時間配分」や「慣れ」が重要なため、過去問や模擬試験を繰り返し解くことが効果的です。

また、非言語分野は苦手意識を持つ就活生が多いため、早めに対策に着手することを推奨します。企業によっては性格検査も実施されるため、回答に一貫性を持たせることも意識しましょう。

本番環境を想定した模擬演習を取り入れると、時間の使い方にも慣れて安心して臨めます。

出典:神奈川大学2025前学期就職講座・イベント
出典:就活準備・就活情報なら、リクナビ就活準備ガイド

面接対策

面接では、エントリーシートに書いた内容をもとに「自分らしさ」を伝えることが求められます。よくある質問には「自己紹介」「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」「入社後にやりたいこと」などがありますが、事前に回答を用意するだけでは不十分です。

重要なのは、話の中に一貫した軸があり、企業ごとの価値観やビジョンに合っているかどうかを伝えることです。

模擬面接を行うことで、話す内容だけでなく表情や話し方のクセもチェックできます。また、逆質問についても忘れずに対策しておきましょう。

企業に対する理解と熱意が伝わる質問ができれば、面接官の印象にも残りやすくなります。

グループディスカッション対策

グループディスカッション(GD)は、他の就活生と協力しながら課題に取り組む形式の選考です。個人面接とは異なり、「協調性」「論理的思考」「発言のバランス」などが評価されます。

役割を決める際に無理にリーダーになろうとする必要はありませんが、発言しないまま終わるのは避けた方が良いでしょう。
自分の意見を持ちつつ、他人の意見も受け止めて議論に貢献することが重要です。実践経験がないと立ち回りが難しいため、事前にGD練習会やワークショップに参加しておくと安心です。

テーマのパターンをいくつか押さえ、話し合いの構成(現状→課題→解決案)を意識するだけでも、スムーズに対応できるようになります。

27卒生が就活を成功させるポイント

27卒の就活は、早期化・多様化がますます進んでいるため、的確なスケジュール管理と事前の準備、そして計画的な行動がこれまで以上に求められます。

限られた時間の中で「今、何をしたらいい?」「どう動いたらいいのか分からない」などと迷う人も多いでしょう。

ここでは、就活を成功に導く5つの具体的なステップを紹介します。早めの対策で、納得のいく内定を勝ち取りましょう。

1.自己分析で就活の軸を決める

就活において最初に取り組むべきは「自己分析」です。自分の強みや価値観、働く上でのこだわりを整理しておくことで、企業選びの軸が明確になります。
たとえば「チームで成果を出すのが好き」「自ら企画を生み出したい」といった要素は、業界や職種の選定につながります。

自己分析が浅い場合、企業を“なんとなく”で選んでしまい、入社後のミスマッチにつながる可能性もあります。過去の経験を振り返り、どんな時に達成感を得たか、何にモチベーションを感じるかを言語化することが大切です。

診断ツールの活用やキャリアアドバイザー、友人との対話も、視野を広げるヒントになるかもしれません。

2.企業研究・業界研究を徹底する

エントリーする企業や業界について深く知ることは、ミスマッチを防ぐだけでなく、志望動機の説得力の向上にもつながります。

企業研究では、事業内容だけでなく、経営理念や働き方、組織風土まで調べることで、企業との相性が見えてきます。業界研究では、その業界が今どんな課題を抱えているか、今後どう成長していくかといった視点が重要です。

とくに、志望度の高い企業については、IR資料やニュース記事、社員インタビューなど複数の情報源を組み合わせて調べましょう。調べた内容は「企業研究ノート」などにまとめておくと、選考前にすぐ見返せて便利です。

3.OB・OG訪問に行く

現場で働く社員の声は、企業理解を深める上で非常に参考になります。OB・OG訪問では、パンフレットやHPだけでは分からないリアルな職場環境や、企業の文化、やりがいについて聞くことができます。

訪問時は、「どうしてその会社を選んだのか」「入社後にギャップはあったか」など、自分の就活軸と照らし合わせて質問を用意しておくと、より深い情報が得られるでしょう。

印象に残ると、リファラル採用や選考優遇(社内推薦)につながる可能性もあります。
また、誠実な態度と感謝の気持ちを持ち、話の内容はメモに残すなどして、志望動機や面接対策にも活用しましょう。

4.説明会やインターンに参加する

企業理解を深めるだけでなく、早期選考につながるチャンスとしても重要なのが「説明会・インターン」への参加です。とくにインターンでは、実際の業務に携わることで、企業との相性を肌で感じることができます。

志望動機に具体性を持たせるうえでも、インターン経験は大きな強みとなるでしょう。インターンに参加することで、早期選考ルートに進める企業も多いため、志望度が高い企業には積極的に参加してみてください。

説明会では、担当者の人柄や職場の雰囲気に注目することで、入社後のイメージをより具体化できます。参加後は、学びや気づきをメモに残しておくと、ESや面接で活用できます。

5.就活のプロに相談する

一人で就活を進めると、視野が狭くなったり、不安を抱えやすくなったりする方も多いでしょう。「一人ではどうしても不安…」「どこかでつまずきそう」といった漠然とした不安を抱えている方は、早めにプロの力を借りると良いでしょう。

大学のキャリアセンターや民間の就活エージェントでは、履歴書添削・模擬面接・求人紹介など、幅広いサポートが受けられます。

第三者からの客観的なアドバイスは、自分では気づけなかった強みや改善点の発見にも役立ちます。

また、非公開求人や特別ルートの紹介など、情報面での優位性を得られることもあります。

自分に合った相談先を見つけて、定期的にフィードバックをもらいながら軌道修正できる体制を整えておくと、就活のストレスも軽減されるはずです。

【時期別】27卒生が就活でやるべきことリスト

近年の就活はスケジュールの早期化が進んでおり、27卒生も早めの準備が求められています。思わぬ出遅れを防ぐためにも、就活の全体像を把握した上で、今の時期に必要な準備を明確にしておくことが重要です。ここでは大学3年の春から卒業直前まで、時期ごとに取り組むべきタスクをわかりやすく解説します。

【大学3年4月】履歴書・証明写真の用意

就活のスタート時期にあたる大学3年の4月は、履歴書や証明写真といった基本的な準備を整える時期です。

なかでも、証明写真は、第一印象を左右する要素のひとつです。服装や髪型を整えた上で、写真館などできちんと撮影したものを用意しましょう。

履歴書についても、フォーマットを準備するだけでなく、自分の強みや経験をどう書くかを事前に整理しておくと、インターンやエントリーの際にスムーズです。

また、オンライン提出用にPDF化しておくと汎用性が高まります。早いうちにこれらの基礎を整えておくことで、以降の就活準備に余裕を持って取り組めるでしょう。

【大学3年4月~5月】就活グッズの用意

就活を円滑に進めるためには、基本的なアイテムを早めに揃えておくことが大切です。スーツや革靴、カバン、腕時計などは、選考の場でマナーとして見られるポイントになります。

サイズや着心地を確認しながら、必要に応じてお直しをするのもこの時期がベストだと言えるでしょう。

また、オンライン面接に備えて、パソコンやWebカメラ、マイク付きイヤホンなどの環境整備も整えておくと安心です。自宅の背景や照明もチェックしておきましょう。

さらに、印鑑や履歴書用紙、クリアファイルなど細かな備品も就活中には役立ちます。こうした準備を済ませておくことで、選考の直前で慌てることなく、集中して臨めるようになるでしょう。

【大学3年5月~7月】サマーインターン選考

大学3年生の5月〜7月は、サマーインターンへのエントリーや選考が本格化するタイミングです。インターンは企業との接点となるだけでなく、実際の選考につながることもある重要な機会だといえます。

早期内定を狙うなら、ここでの動き出しが重要になります。エントリーシートや面接が課される企業も多く、自分の強みや志望動機を言語化できているかが問われます。

また、複数社に応募する場合は、スケジュール管理も必要不可欠です。締切の早い企業もあるため、情報をこまめにチェックし、優先順位をつけながら進めましょう。

【大学3年8月~9月】サマーインターンへ参加

サマーインターン本番の8〜9月は、実際の業務や社員との交流を通じて、企業理解を深める絶好のチャンスといえます。インターン中は単なる参加者ではなく、「選考対象者」として見られているケースも多いため、積極的な姿勢と事前準備が求められます。

事前にその企業の事業内容や業界動向を調べ、自分の関心と照らし合わせておくと、質の高い質問や議論ができ評価にもつながります。

また、日々のフィードバックを受け止める姿勢も重要です。インターンで得た経験は、その後の自己分析や志望動機の作成にも活かせます。終了後には、振り返りを行い、成果と課題を整理しておくことをおすすめします。

【大学3年10月~11月】ウィンターインターン選考

秋に入ると、ウィンターインターンのエントリーや選考が始まります。夏のインターンに参加できなかった人や、業界・職種を再検討したい人にとっては、リスタートの好機でもあります。
企業側も冬期は本選考を見据えて候補者を絞り込む傾向が強いため、エントリーシートや面接の質がさらに重要になります。

過去の選考で得た反省点を活かし、自己PRや志望理由のブラッシュアップを行いましょう。

また、他業界にも視野を広げ、比較検討しながら複数の企業に応募することが、就活の軸を明確にするのに役立ちます。準備に余裕を持ち、計画的にスケジュールを管理しましょう。

【大学3年10月~11月】ウィンターインターンへ参加

冬のインターンは、夏に比べて短期開催のものが多く、内容も実践的なケーススタディや業界説明、社員座談会が中心になります。

とはいえ、企業側は本選考に直結する候補者探しを兼ねているため、参加者の姿勢や発言は評価対象となります。

自分の適性や志向を再確認する場として活用することもでき、志望業界の絞り込みにも有効です。

また、座談会などで得たリアルな社員の声や現場の雰囲気は、志望動機や面接での話題に活かせます。参加後には、感じたことや得た学びを記録しておき、次の選考準備に役立てましょう。冬インターンは本選考の土台を固める重要なフェーズです。

【大学4年3月~】本選考エントリー・内々定獲得

いよいよ就職活動の本番ともいえる3月以降は、多くの企業で本選考がスタートします。説明会やエントリーが集中するこの時期は、自己分析や業界・企業研究の成果を存分に発揮するタイミングです。

エントリーシート、適性検査、面接とステップが続く中で、企業ごとの特徴や志望理由を明確に伝える力が問われます。

また、複数の企業に同時進行で応募する場合は、スケジュールの管理が非常に重要になります。内々定を得ることがゴールではなく、自分に合った企業に出会うことが最終目標です。焦らず、振り返りを繰り返しながら、自分にとって納得のいく選択ができるよう準備を重ねましょう。

まとめ

27卒の就活では、「インターンで評価されて内定が出る」「就活のスタートが早い」「スキルや経験が重視される」など、就活のルールや流れが大きく変わってきています。

この記事で紹介した「就活の流れ」や「やるべきことリスト」を参考に、今この瞬間から行動を始めてみましょう。

就職支援サービスである「Meets Company」は、企業の人事や社長と直接話せる合同説明会を全国で多数開催しています。1回あたり2〜8社の採用担当者と近い距離で会話できるため、企業の雰囲気や仕事内容を深く理解しやすく、志望の幅を広げたい学生に最適です。

さらに、プロの就活アドバイザーとの個別面談では、自己分析の深掘りや面接対策などを丁寧にサポートしてもらえます。選考に向けて準備を進めたい方や、就活の進め方に不安がある方は、ぜひ活用してみてください。

よくある質問

Q. 就活で一番辛い時期はいつですか?

A.一般的に就活で「辛い」と感じやすい時期は、大学4年の春(3〜5月)と言われています。 多くの企業が本選考を開始し、面接やエントリーが一気に重なるうえ、内定がなかなか出ないと焦りや不安も増大します。 また、周囲の内定報告が増えるタイミングでもあり、比較して落ち込む学生も少なくありません。早期に準備を進めておくことで、この時期の精神的負担を軽減しやすくなるでしょう。

Q. 就活で27卒は何年生ですか?

A.「27卒」とは、2027年3月に卒業予定の学生を指します。つまり、2025年4月時点で大学3年生(もしくは大学院1年生)にあたる学生が対象です。 企業によっては「27卒向けインターン」「27卒採用開始」などの表記で募集をすることもあります。 自分がどの卒年に当たるかを把握しておけば、就活のスケジュール確認や情報収集などの場面で、役立つでしょう。

Q. 27卒は何月までに内定がないとやばい?

A.一般的に、大学4年の10月までに内定がないと「やばいのでは?」と不安に感じる学生が多くなります。 企業の内定式が行われるのが10月上旬であるため、夏〜秋の時点で内定を持っていないと、焦りが強くなる傾向があります。 ただし、10月以降も選考を行う企業は多数存在するため、焦らず継続して行動すれば内定獲得は十分可能です。

Q. 27卒の内定率は?

A.2025年現在、27卒の内定率に関する正確な統計はまだ公表されていません。ただし、参考として25卒(2025年3月卒業予定)のデータを見ると、大学4年の10月時点での内々定率は約89%、内定率は94%超に達しており、8月時点で91.2%、9月時点では94.2%と、秋までに大多数が内定を獲得している実態が明らかになっています。 こうした傾向を踏まえると、27卒の就活も同様に早期化が進み、秋までに内定を得ている学生が増加していくと考えられます。
出典: 『就職白書2025』2025 年卒の就職・採用活動の振り返りと、2026 年卒の採用見通しを調査

Q. 就活で全落ちしてしまう人の特徴は?

A.就活で全落ちしてしまう人の特徴として多いのは、「企業選びの軸が定まっていない」「自己分析が不十分」「エントリー数が極端に少ない」ことが挙げられます。 エントリー企業の選定において、自分の価値観や強みと企業側のニーズがかみ合っていないと、選考通過が難しくなることがあります。 自己分析や企業研究を丁寧に行い、相性の良い企業に絞って対策することが大切です。

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