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御社と貴社の違いは?使い分けのマナーとメール・面接・履歴書の例文

監修者 熊谷 直紀
監修者 熊谷 直紀

監修者
熊谷 直紀

監修者熊谷 直紀

横浜国立大学理工学部卒。株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

就職活動や転職活動において、企業とのやりとりで頻繁に使用する「御社」と「貴社」という言葉。どちらも相手の会社を敬って呼ぶ言葉ですが、使い分けを誤ると「ビジネスマナーが身についていない」という印象を与えてしまう可能性があります。面接で「貴社」と言ってしまったり、履歴書に「御社」と書いてしまったりした経験がある方もいるのではないでしょうか。特に就職活動を始めたばかりの学生や、転職活動が初めての方にとっては、どちらを使えばよいのか迷う場面も多いはずです。

この記事では、御社と貴社の正しい使い分け方法を、実際の例文とともに詳しく解説します。面接での会話、履歴書の記載、メールでの連絡、電話での問い合わせなど、状況に応じた適切な使用法をマスターして、自信を持って就職・転職活動に臨みましょう。正しい言葉遣いは、あなたの第一印象を良くし、採用担当者に好印象を与える重要な要素となります。

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この記事でわかること

  1. 「御社」は面接や電話などの話し言葉で使い、「貴社」は履歴書やメールなどの書き言葉で使うという明確な使い分けルールがある
  2. 「御社様」「貴社様」は二重敬語で誤りであり、銀行や病院など一般企業以外では「御行・貴行」「御院・貴院」など異なる敬称を使用する
  3. 万が一使い間違えても誠実に対応すれば大きな問題にはならず、面接では入社への熱意やスキル・経験が総合的に評価される

御社(おんしゃ)と貴社(きしゃ)の違いとは?

御社と貴社は、どちらも相手の会社を指して敬意を表す言葉ですが、使用する場面に明確な違いがあります。御社は「話し言葉」として面接や電話で使用し、貴社は「書き言葉」としてメールや履歴書で使用するのが基本ルールです。この使い分けを正しく理解することで、ビジネスマナーを身につけた印象を与えられます。

日本語には話し言葉と書き言葉という区別があり、状況に応じて適切に使い分けることが社会人としての基本的なマナーとされています。御社と貴社の使い分けは、そうした日本語の特性を理解している証となり、採用担当者に「この人はビジネスマナーをしっかり身に付けている」という安心感を与えることができます。

御社は「話し言葉」で面接や電話で使う

御社は面接や電話など、直接会話をする場面で使用する話し言葉です。面接官との対話、電話での問い合わせ、会社説明会での質疑応答、OB・OG訪問、カジュアル面談など、声に出して企業の担当者とコミュニケーションを取る際に使います。

相手の会社を指して「あなたの企業」「そちらの企業」「その会社」と表現するのは不自然であり、敬意が伝わりません。話し言葉として「御社」を使うことで、相手の会社に対する敬意を適切に表現できます。オンライン面接やWeb説明会であっても、音声でコミュニケーションを取る場合は御社を使用しましょう。

最近では対面だけでなく、ZoomやTeamsなどのオンラインツールを使った面接も増えていますが、画面越しであっても会話をしている以上は「御社」を使うのが正解です。また、録画面接のように自分の回答を動画で録画して提出する形式の選考でも、話し言葉として「御社」を使用します。

貴社は「書き言葉」でメールや履歴書で使う

貴社は履歴書やエントリーシート、メール、送付状、お礼状など、文字にして伝える場面で使用する書き言葉です。応募書類の志望動機欄、送付状での挨拶文、企業へのメール本文、お問い合わせフォームへの記入など、文章で相手の会社を指す際には貴社を使います。パソコンやスマートフォンで文章を作成する際は、「記者」「汽車」「帰社」「喜捨」などの同音異義語に変換ミスをしないよう十分注意が必要です。特に「記者」は報道関係者を指す言葉で、「帰社」は会社に戻ることを意味するため、全く異なる意味になってしまいます。

合同説明会や企業説明会後のアンケート記入時も、文字で記載するため貴社を使用します。提出前に必ず見直しを行い、誤変換がないか確認する習慣をつけましょう。音声入力で文章を作成する場合も、変換ミスが起こりやすいため特に注意が必要です。一度変換ミスをしたまま送信してしまうと取り返しがつかないため、送信ボタンを押す前の最終確認を怠らないようにしてください。

どちらも相手の会社を敬う「尊敬語」である

御社と貴社は、どちらも相手の会社を高めて敬う尊敬語に分類されます。「御」や「貴」という接頭語には相手を敬う意味が含まれており、自社よりも相手の会社を格上として扱う姿勢を示す表現です。これは自分をへりくだって表現する謙譲語とは異なり、相手に対して直接敬意を表す方法になります。

日本語の敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語という三つの種類があり、御社と貴社は尊敬語に該当します。すでに敬意が含まれている言葉であるため、「御社様」「貴社様」のように「様」を付けると二重敬語になり、誤った表現となります。余計な敬称を付けないよう注意しましょう。同様に「御社殿」「貴社殿」という表現も二重敬語であり、現代のビジネスシーンでは使用しません。

敬意を示そうとするあまり、過剰な敬語表現になってしまうと、かえって「言葉遣いを理解していない」という印象を与えかねません。適切な敬語表現を身につけることが、社会人としての第一歩です。

【状況別】御社と貴社の正しい使い分けと例文

実際のビジネスシーンや就職活動では、どのような場面で御社と貴社を使い分けるのでしょうか。ここでは、具体的な状況別に例文を交えながら詳しく解説します。実践的な例文を参考にすることで、実際の場面でスムーズに使えるようになります。

面接での会話や電話連絡では「御社」を使う

面接や電話連絡など、口頭でのコミュニケーションでは必ず御社を使用します。緊張していると「貴社」と言ってしまうこともありますが、落ち着いて「御社」と言えるよう練習しておきましょう。

面接は就職・転職活動において最も重要な選考ステップの一つであり、第一印象が合否を左右することも少なくありません。正しい言葉遣いができることは、社会人としての基礎力を示す重要な要素です。

面接官への志望動機や逆質問の例文

面接では、志望動機や自己PR、逆質問など、さまざまな場面で御社を使用する機会があります。特に志望動機を述べる際は、「御社」という言葉を使いながら、企業への理解と入社への熱意を伝えることが重要です。以下の例文を参考にしてください。

【志望動機の例文】

  • 「御社の『顧客第一主義』という経営理念に深く共感し、応募いたしました。前職での接客経験を通じて、お客様に寄り添うことの重要性を実感しており、御社でその経験を活かしたいと考えています」
  • 「前職の営業経験を活かして、御社の事業拡大に貢献したいと考えています。特に御社が注力されている新規市場開拓において、私の培ってきた提案力を発揮できると確信しております」
  • 「御社が展開している海外事業に携わり、グローバルな環境で挑戦したいと思い志望しました。学生時代に2年間の留学経験があり、英語でのコミュニケーション能力には自信があります」
  • 「御社の製品を実際に使用した経験があり、その品質の高さと使いやすさに感動したことが、志望のきっかけです。ユーザーの視点を持ちながら、御社の製品開発に携わりたいと考えています
  • 「業界のリーディングカンパニーである御社で、最先端の技術に触れながら成長したいという思いから応募いたしました」

【逆質問の例文】

  • 「御社で活躍されている社員の方に共通する特徴や強みを教えていただけますか。入社後に目指すべきロールモデルとして参考にさせていただきたいと思います」
  • 「御社の今後5年間の事業展開について、差し支えない範囲でお聞かせいただけますでしょうか」
  • 「入社後、御社でどのような研修制度が用意されているか具体的に教えてください。また、キャリアパスについてもお伺いできればと思います」
  • 「御社で成果を上げるために、入社前に学んでおくべきスキルや知識があれば教えていただけますか」
  • 「御社の職場の雰囲気や、チームでの仕事の進め方について教えていただけますでしょうか」

電話での日程調整や問い合わせの例文

企業への電話連絡時も、御社を使用するのが基本です。突然電話がかかってきた際も、落ち着いて対応しましょう。電話対応は相手の表情が見えないため、言葉遣いがより一層重要になります。

【日程調整の例文】

  • 「◯月◯日の14時に御社へお伺いする予定の△△と申します。面接のお時間をいただき、ありがとうございます。当日はどちらの入口からお伺いすればよろしいでしょうか」
  • 「先ほど御社の採用担当◯◯様よりお電話をいただき、折り返しご連絡いたしました。面接の日程についてご相談させていただきたく存じます」
  • 「面接の日程につきまして、御社のご都合をお伺いしたくお電話いたしました。私は来週の火曜日から木曜日であれば、終日調整可能でございます」
  • 「大変恐縮なのですが、◯月◯日に予定しておりました御社への訪問を、急な事情により変更させていただきたくご連絡いたしました」

【問い合わせの例文】

  • 「御社の会社説明会に参加する際の服装について、お伺いしたくお電話いたしました。スーツで伺うべきか、オフィスカジュアルでも問題ないかをお教えいただけますでしょうか」
  • 「御社の選考プロセスについて、詳しく教えていただけますでしょうか。何次選考まであるのか、各選考の所要時間なども知りたいと思っております」
  • 「面接当日、御社へお伺いする際に必要な持ちものがございましたら教えてください。また、筆記試験などは実施されますでしょうか」
  • 「御社の募集要項を拝見し、応募を検討しております。応募にあたって質問がいくつかございまして、お電話させていただきました」

履歴書・ES・メールでは「貴社」を使う

文字として記載する履歴書、エントリーシート、メールなどでは、必ず貴社を使用します。提出前に必ず確認し、御社と書いていないかチェックしましょう。書類は面接官が何度も読み返す可能性があるため、誤りがあると悪い印象が残ってしまいます。

履歴書の志望動機や自己PR欄の例文

履歴書やエントリーシートの志望動機欄、自己PR欄では、貴社を使って相手企業への敬意を示します。文章は簡潔かつ具体的に、自分の経験と企業の特徴を結びつけて記載しましょう。

【志望動機の例文】

  • 「貴社の革新的な技術力と、社会課題の解決に取り組む姿勢に強く魅力を感じ、応募いたしました。特に貴社が開発された◯◯という製品は、環境問題への配慮と高い機能性を両立しており、持続可能な社会の実現に大きく貢献していると感じます。私も貴社の一員として、技術を通じて社会に貢献したいと考えています」
  • 「前職で培った企画力を生かし、貴社のマーケティング部門で新たな価値を創造したいと考えています。前職では年間50件以上の企画を立案し、そのうち20件が実際に採用されました。この経験を貴社の新商品開発やプロモーション活動に生かせると確信しております」
  • 「貴社が掲げる『持続可能な社会の実現』というビジョンに共感し、その一翼を担いたいと思い志望しました。大学では環境工学を専攻し、企業の環境対策について研究してきました。この知識を貴社の環境保全活動に活かしたいと考えています」
  • 「幼い頃より貴社の商品に囲まれて育ち、貴社の製品がいかに人々の生活を豊かにしているかを実感してきました。今度は私が貴社の製品開発に携わることで、多くの人に感動を届けたいと考えています」
  • 「貴社の『人を大切にする企業文化』に強く惹かれ、応募いたしました。貴社の社員インタビュー記事を拝読し、働きやすい環境づくりに注力されている点に感銘を受けました」

【自己PR欄の例文】

  • 「この経験を通じて培った課題解決力を、貴社の営業部門で発揮したいと考えております。前職では顧客の潜在的なニーズを引き出し、最適なソリューションを提案することで、成約率を30%向上させました」
  • 「チームをまとめる力とコミュニケーション能力を生かし、貴社の組織力強化に貢献できると確信しています。大学時代は学生団体の代表として50名のメンバーをまとめ、年間10件のイベントを成功に導きました」
  • 「貴社の求める人物像である『主体性を持って行動できる人材』として、即戦力になれるよう努めてまいります。前職では上司の指示を待つのではなく、自ら課題を発見し改善提案を行うことで、業務効率を20%向上させました」
  • 「困難な状況でも諦めずに挑戦し続ける粘り強さが私の強みです。この強みを貴社の新規事業開発において発揮し、成果を上げたいと考えています」

応募メールや送付状での挨拶の例文

企業へのメールや郵送書類に同封する送付状でも、貴社を使用します。メールや送付状の冒頭では、時候の挨拶や企業の繁栄を祈る定型文を入れるのがマナーです。

【応募メールの例文】

  • 「貴社の求人情報を拝見し、営業職に応募させていただきたくご連絡いたしました。私は前職で3年間、法人営業を担当し、年間売上目標を毎年達成してまいりました。この経験を貴社で生かせると考え、応募させていただきます」
  • 「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。この度、貴社の中途採用募集を拝見し、マーケティング職に応募いたしたく、履歴書と職務経歴書を添付いたします。ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 「貴社の企業理念に深く共感し、ぜひ貴社の一員として働きたいと考えております。私の経験とスキルが貴社のお役に立てると確信しており、面接の機会をいただければ幸いです」
  • 「就職情報サイトにて貴社の募集要項を拝見し、大変興味を持ちました。貴社の事業内容と私のキャリアビジョンが一致していると感じ、応募させていただく次第です」

【送付状の例文】

  • 「拝啓 貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。この度、貴社の営業職募集要項を拝見し、応募させていただきたく、応募書類を送付いたします。ご多忙のところ恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。敬具」
  • 「貴社の◯◯職の求人に応募させていただきたく、履歴書と職務経歴書を送付いたします。私は◯◯業界で5年間の実務経験があり、貴社の求める人材要件と合致していると考えております」
  • 「貴社のご期待に添えるよう、精一杯努力してまいる所存でございます。何卒、面接の機会をいただけますようお願い申し上げます」
  • 「貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。まずは書類にて応募させていただきますが、ぜひ直接お会いして志望動機をお伝えする機会をいただければ幸いです」

間違いやすい「弊社(へいしゃ)」と「当社(とうしゃ)」の違い

御社・貴社と混同されやすい言葉に、弊社と当社があります。これらは自分の会社を指す言葉ですが、使用する場面や相手によって使い分けが必要です。就職・転職活動中は特に注意が必要な言葉ですので、しっかり理解しておきましょう。

弊社は社外に対して使う「謙譲語」

弊社は自分の会社をへりくだって表現する謙譲語で、取引先や顧客など社外の人に対して使用します。「弊」という漢字には「つまらない」「劣る」という意味があり、自分の側を低く見せることで相手を立てる表現方法です。相手を立てる必要があるビジネスシーンでは、弊社を使うことで丁寧な印象を与えられます。

なお、弊社には話し言葉と書き言葉の区別はなく、会話でも文章でも使用できます。ビジネスシーンでは、取引先に対して自社の製品やサービスを紹介する際、また商談や交渉の場で自社の立場を説明する際に使われることが多い表現です。

相手を立てる必要がある取引先や面接官への使用

弊社は主に取引先とのやりとりや、商談、営業活動などで使用します。ただし、就職・転職活動の面接では注意が必要です。面接は個人として受けているものであり、現在の会社を代表して話しているわけではないため、面接で弊社を使うのは不適切です。面接官からすると、「この人は会社の代表として来ているのか?」という違和感を持たれる可能性があります。

【ビジネスシーンでの使用例】

  • 「弊社の製品についてご説明させていただきます。この製品は昨年開発されたもので、業界でも高い評価をいただいております」
  • 「弊社の担当者が後ほどご連絡させていただきます。ご不明点がございましたら、お気軽にお申し付けください」
  • 「日頃より弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」
  • 「弊社では環境保全活動に力を入れており、CO2削減に積極的に取り組んでおります」
  • 「弊社の納品スケジュールにつきまして、ご相談させていただきたく存じます」

当社は社内で使う「丁寧語」

当社は自分の会社を丁寧に表現する言葉で、主に社内向けや自社のホームページ、プレゼンテーションなどで使用します。へりくだる必要がない場面で用いられるため、社 内会議や社内資料、自社のWebサイトなどで見られます。当社は相手を立てる必要がない場合に使う表現であり、社内の人や一般の人に向けて自社を紹介する際に適しています。

社内会議や自社ホームページでの使用

当社は、社内の人に向けて自社のことを説明する際や、一般の人に向けて自社を紹介する際に使用します。ホームページは不特定多数の人が見るため、へりくだる必要はなく、当社を使うのが一般的です。

【使用例】

  • 「当社の売上は前年比120%を達成しました。これは営業部の努力と、製造部の品質向上の成果です」(社内プレゼンテーション)
  • 「当社は創業50年の歴史を持つ企業です。長年培ってきた技術力と信頼を武器に、さらなる成長を目指しています」(自社ホームページ)
  • 「当社比で30%の性能向上を実現しました。従来製品と比較して、消費電力を大幅に削減しています」(製品カタログ)
  • 「当社の強みは、高い技術力と充実したアフターサービスです。お客様満足度調査では3年連続1位を獲得しています」(会社案内)
  • 「当社は2025年に新工場を建設し、生産能力を50%増強する予定です」(IR資料)

面接で自分の会社を指す場合は「現職」や「前職」を使う

転職活動の面接で、自分が働いている会社や以前働いていた会社について話す際は、「現職」「前職」という言葉を使うのが適切です。これらは中立的な表現であり、会社を代表する立場ではない個人として話していることが明確になります。

弊社や当社は会社を代表する立場の言葉になるため

面接は個人として受けているものであり、会社の代表として話しているわけではないため、在職中の会社については「現職」「現在の勤め先」、すでに退職した会社については「前職」「以前勤めていた会社」と表現しましょう。これらの表現を使うことで、個人の経験として話していることが明確になります。

【面接での正しい表現例】

  • 「現職では営業部に所属し、法人向けの新規開拓を担当しています。月平均10社の新規顧客を獲得し、チーム内でトップの成績を収めています」
  • 「前職で培ったマネジメント経験を活かしたいと考えています。10名のチームをまとめ、プロジェクトを成功に導いた経験があります」
  • 「現在の勤め先では、チームリーダーとして5名のメンバーをまとめています。メンバーの育成にも力を入れ、全員が目標を達成できるようサポートしています」
  • 「前職は3年間勤務し、マーケティング部門で市場調査や販促企画を担当していました」
  • 「現職の業務内容は◯◯ですが、さらなるキャリアアップを目指し、貴社への転職を希望しています」

【避けるべき表現例】

  • ×「弊社では年間100件の新規顧客を獲得しています」→ 会社全体の実績のように聞こえる
  • ×「当社の製品は業界トップシェアです」→ 会社の代表として話しているように聞こえる

一般企業以外(銀行・病院など)の呼び方一覧

一般企業以外の組織に応募する場合、御社・貴社とは異なる敬称を使用します。銀行、病院、学校、官公庁など、組織の種類によって適切な呼び方があるため、事前に確認しておきましょう。間違った敬称を使うと、業界研究が不足していると思われる可能性があります。

銀行や信用金庫は「御行・貴行」「御庫・貴庫」

銀行に応募する際は、話し言葉では「御行(おんこう)」、書き言葉では「貴行(きこう)」を使用】します。「行」は銀行を指す略称として使われています。信用金庫や労働金庫の場合は、話し言葉で「御庫(おんこ)」または「御金庫(おんきんこ)」、書き言葉で「貴庫(きこ)」または「貴金庫(ききんこ)」を使います。金融機関への応募では、これらの用語を正しく使えることが業界への理解度を示す指標となります。

【使用例】

  • 面接:「御行の地域密着型の営業スタイルに魅力を感じました。地域の中小企業を支援する御行の姿勢に共感し、私も貢献したいと考えています」
  • 履歴書:「貴行の企業理念である『地域社会との共生』に深く共感し、応募いたしました。前職での営業経験を活かし、貴行の発展に貢献したいと考えています」
  • 面接(信用金庫):「御庫の地域貢献活動に参加したいと考えています。特に中小企業支援や地域イベントへの協賛など、御庫の取り組みに感銘を受けました」

病院や医療法人は「御院・貴院」「御法人・貴法人」

病院や医療機関に応募する場合は、話し言葉で「御院(おんいん)」、書き言葉で「貴院(きいん)」を使用します。医療法人の場合は、「御法人(おんほうじん)」「貴法人(きほうじん)」も使用できます。クリニックや診療所の場合も同様に御院・貴院を使用するのが一般的です。

【使用例】

  • 面接:「御院の先進的な医療技術と、患者様に寄り添った医療に魅力を感じ、応募いたしました。看護師として、御院のチーム医療の一員になりたいと考えています」
  • 履歴書:「貴院で看護師として患者様に寄り添った医療を提供したいと考えています。前職では急性期病棟で5年間勤務し、幅広い症例を経験してまいりました」
  • メール:「貴院の理念である『患者第一の医療』に深く共感しております。ぜひ貴院で働かせていただきたく、応募いたします」

学校や学校法人は「御校・貴校」「御学園・貴学園」

学校や教育機関に応募する際は、話し言葉で「御校(おんこう)」、書き言葉で「貴校(きこう)」を使用します。学校名に「学園」が含まれる場合は「御学園(おんがくえん)」「貴学園(きがくえん)」、「学院」が含まれる場合は「御学院(おんがくいん)」「貴学院(きがくいん)」も使えます。大学の場合は「御学(おんがく)」「貴学(きがく)」、または「御大学」「貴大学」も適切です。短期大学の場合は「御学」「貴学」を使うのが一般的です。

【使用例】

  • 面接:「御校の『一人ひとりを大切にする教育』という方針に深く共感し、教員として貢献したいと考えました。私も個々の生徒に向き合った教育を実践したいと思っています」
  • 履歴書:「貴校で子どもたちの成長をサポートしたいと強く願っています。教育実習で感じた教育の喜びを、貴校でも実感したいと考えております」
  • 面接(大学):「御学の研究環境の充実度に魅力を感じております。特に◯◯研究室での研究実績に興味を持ち、助教として応募させていただきました」

市役所や省庁は「御庁・貴庁」「御省・貴省」

市役所や区役所などの地方自治体には、話し言葉で「御庁(おんちょう)」、書き言葉で「貴庁(きちょう)」を使用します。省庁の場合は「御省(おんしょう)」「貴省(きしょう)」、局の場合は「御局(おんきょく)」「貴局(ききょく)」、事務所の場合は「御所(おんしょ)」「貴所(きしょ)」を使います。公務員試験を受ける場合は、これらの表現を正しく使えることが重要です。

【使用例】

  • 面接:「御庁の地域活性化プロジェクトに携わりたいと考えています。特に◯◯事業に興味を持ち、その推進に貢献したいと思いました」
  • 履歴書:「貴庁で市民サービスの向上に貢献したいと考え、応募いたしました。前職での企画経験を活かし、より良い行政サービスの提供に尽力したいと考えています」
  • 面接(省庁):「御省の政策立案業務に興味を持ち、志望いたしました。特に◯◯政策の推進に携わりたいと強く願っております」

組合や協会は「御組合・貴組合」「御会・貴会」

協同組合などの組合には、話し言葉で「御組合(おんくみあい)」、書き言葉で「貴組合(きくみあい)」を使用します。協会やNPO法人などの場合は、「御会(おんかい)」「貴会(きかい)」、または「御協会(おんきょうかい)」「貴協会(ききょうかい)」「御法人」「貴法人」「御団体(おんだんたい)」「貴団体(きだんたい)」なども使えます。組織の正式名称に合わせて適切な敬称を選びましょう。

【使用例】

  • 面接:「御組合の活動理念に共感し、応募させていただきました。特に組合員の方々への支援活動に魅力を感じています」
  • 履歴書:「貴会の社会貢献活動に参加したいと強く願っております。ボランティア経験を活かし、貴会の活動に貢献したいと考えています」
  • メール:「貴団体の取り組みに深く感銘を受けました。ぜひ一員として活動に参加させていただきたく、応募いたします」

御社・貴社を使う際によくある間違いと注意点

御社と貴社を使用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。誤った使い方をすると、ビジネスマナーが身に付いていないと判断される可能性があるため、しっかり確認しておきましょう。小さなミスでも印象を損ねることがあります。

「御社様」「貴社様」などの二重敬語はNG

御社や貴社に「様」を付けて「御社様」「貴社様」と表現するのは、二重敬語になるため誤りです。すでに「御」や「貴」という敬意を表す接頭語が付いているため、さらに「様」を付ける必要はありません。二重敬語は丁寧にしようとするあまり逆効果になってしまう典型的な例です。

すでに敬称が含まれているため「様」は不要

御社・貴社は、それ自体が相手を敬う尊敬語として完成しています。そのため、さらに敬称を重ねると過剰な表現になり、かえって失礼な印象を与えることがあります。日本語の敬語表現では、適度な敬意が重要であり、過剰になると不自然に聞こえます。同様に、役職名に「様」を付けるのも二重敬語になります。「部長様」「課長様」ではなく、「部長」「課長」だけで十分敬意が表現できています。

【誤った表現例】

  • ×「御社様の製品に興味を持ちました」
  • ×「貴社様におかれましてはますますご清栄のこと」
  • ×「御社様で働きたいと思い、応募いたしました」

【正しい表現例】

  • ○「御社の製品に興味を持ちました」
  • ○「貴社におかれましてはますますご清栄のこと」
  • ○「御社で働きたいと思い、応募いたしました」

「御社殿」「貴社殿」も誤った表現になる

「様」と同様に、「殿」を付けて「御社殿」「貴社殿」とするのも二重敬語であり、誤った表現です。かつては「殿」が使われることもありましたが、現代のビジネスシーンでは不適切とされています。御社・貴社だけで十分に敬意が表現できているため、余計な敬称は付けないようにしましょう。「殿」という敬称自体、現代では目上の人から目下の人に使うものとされており、ビジネスシーンで使うのは適切ではありません。

会話と文章で混同して使わないように注意する

最も多い間違いが、会話で「貴社」と言ってしまう、または文章で「御社」と書いてしまうケースです。特に履歴書を見ながら面接練習をしていると、「貴社」と書かれているのをそのまま読んでしまいがちです。練習の段階から、履歴書の「貴社」を「御社」に置き換えて話す習慣を身につけましょう。

また、メールや履歴書を作成する際は、提出前に必ず見直して「御社」と書いていないか確認することが大切です。変換ミスも含めて、最終チェックを怠らないようにしてください。音読してみると、不自然な部分に気づきやすくなります。

御社と貴社を間違えてしまった時の対処法

使い慣れていない言葉であるため、緊張する場面では間違えてしまうこともあります。しかし、適切に対処すれば大きな問題にはなりません。ミスをしたときの対応の仕方も、社会人としての資質を示す重要な要素です。

面接で言い間違えた場合はその場で訂正する

面接中に「貴社」と言ってしまった場合は、落ち着いて訂正しましょう。「失礼いたしました。御社は…」と言い直せば問題ありません。言い間違いに気付いたタイミングがすぐであれば、その場で訂正することで誠実な印象を与えられます。

慌てて何度も謝罪するよりも、一度「失礼いたしました」と言って訂正し、その後は正しく使うことを心がけましょう。過度に気にして話が続かなくなる方が印象を損ねます。

言い間違いだけで不採用になることは少ない

言葉の使い間違いだけで即座に不採用になることは少なく、面接官は入社への熱意や持っているスキル、経験を総合的に評価します。多くの採用担当者は、言葉遣いの小さなミスよりも「能力や面接時の発言、振る舞い」を重視する傾向にあります。

ただし、ビジネスマナーを気にする採用担当者も一定数いるため、できるだけ正しく使えるよう準備しておくことが重要です。面接では、言葉遣い以上に、志望動機の説得力や自己PRの内容、質問への回答の的確さなどが評価されます。

履歴書やメールの書き間違いは気づいた時点で対応する

履歴書やメールで御社と書いてしまった場合の対処法は、気づいたタイミングによって異なります。事前に気付いた場合と、送付後に気付いた場合では対応が変わります。

提出前なら新しい用紙に書き直すのがマナー

履歴書を郵送する前、またはメールを送信する前に気づいた場合は、必ず修正しましょう。履歴書の場合は、二重線や修正液で訂正するのではなく、新しい用紙に書き直すのがビジネスマナーです。

提出前にチェックできるはずの書類にミスがあると、「注意力が足りない」「確認を怠る人」「仕事でもミスが多いのではないか」という印象を与えかねません。時間をかけて丁寧に作り直し、きれいな状態で提出しましょう。

履歴書は企業に提出する正式な書類であり、あなたの第一印象を決める重要なものです。手間を惜しまず、完璧な状態で提出することが大切です。

送信後なら訂正メールを送るか面接時に謝罪する

すでにメールを送信してしまった場合や履歴書を郵送してしまった場合は、状況に応じて対応します。メールであれば、訂正のメールを送ることも可能ですが、小さな誤りであれば特に連絡しなくても大きな問題にはなりません。

ただし、面接時に「先日お送りした履歴書の記載に誤りがあり、申し訳ございませんでした」と一言謝罪すれば、誠実な印象を与えられます。訂正メールを送る場合は、「先ほど送信いたしましたメールに誤りがございましたので、訂正させていただきます」と簡潔に説明し、正しい内容を記載しましょう。何度もメールを送ると逆効果になるため、訂正は一度だけにとどめてください。

自分を指す一人称の正しい使い分け

面接や履歴書で自分を指す際の一人称についても、適切な使い方を理解しておきましょう。一人称の選び方も、あなたの社会人としての意識を示す要素の一つです。

ビジネスシーンでは男女ともに「私(わたくし)」が基本

就職活動やビジネスシーンでは、男女問わず「私(わたくし)」を使うのが基本です。「わたくし」と発音することで、より丁寧でフォーマルな印象を与えられます。目上の人や初対面の人に対しても失礼がなく、どのような場面でも自然に使える一人称です。「私」という一人称は、性別や年齢、立場を問わず使用できる万能な表現であり、ビジネスシーンで最も適切な選択肢といえます。

「僕」や「自分」はカジュアルすぎるため避ける

「僕」は友人や同僚など、自分と同等か目下の人に対して使われる一人称とされているため、面接や履歴書では不適切です。男性でも、ビジネスシーンでは「私(わたくし)」を使うべきです。

また「自分」も、ビジネスシーンでは避けるべき表現です。カジュアルな印象を与えるだけでなく、場合によっては「ビジネスマナーを理解していない」「学生気分が抜けていない」と判断される可能性があります。「俺」「オレ」などの表現は論外であり、絶対に使わないようにしましょう。

「私(わたし)」でも問題ないが「わたくし」がより丁寧

「私」は「わたし」と読んでも問題ありませんが、「わたくし」と読む方がより丁寧でフォーマルな印象を与えます。面接などの重要な場面では「わたくし」、日常的なビジネスシーンでは「わたし」と使い分けることもできますが、迷った場合は「わたくし」を使っておけば間違いありません。

履歴書やエントリーシートでは「私」と記載し、面接では「わたくし」と発音するのが一般的です。発音の違いだけで印象が変わることもあるため、面接では特に意識して「わたくし」と言うように心がけましょう。

宛名書きで迷う「御中」と「様」の使い分け

履歴書を郵送する際やメールを送る際に必要な宛名の敬称についても、正しい使い方を確認しておきましょう。宛名の書き方一つで、ビジネスマナーの理解度が伝わります。

組織や部署宛てには「御中」を使う

「御中(おんちゅう)」は、企業名や部署名など、組織に対して使用する敬称で、より正確には組織の中の誰かに対して使うものです。特定の個人名が分からない場合に使用します。「株式会社◯◯ 人事部御中」のように、部署まで分かっている場合は部署名の後に御中を付けます。個人名が不明な場合は、企業名の後に御中を付けても構いません。「御中」には「その組織の中の適切な方へ」という意味が込められています。

【正しい使用例】

  • 「株式会社◯◯ 御中」
  • 「株式会社◯◯ 人事部 御中」

個人名や役職者宛てには「様」を使う

「様」は特定の個人に対して使用する敬称で、相手の名前が分かっている場合は、必ず個人名の後に「様」を付けます。部署名と個人名を併記する場合は、「株式会社◯◯ 人事部 △△様」のように、御中は付けずに様だけを使用します。役職名を付ける場合は、「株式会社◯◯ 人事部長 △△様」のように記載しますが、「人事部長様」とすると「部長」という役職名自体が敬称であるため二重敬語になります。ただし実務上は「部長様」も許容されることが多いです。

【正しい使用例】

  • 「株式会社◯◯ 人事部 山田太郎様」
  • 「株式会社◯◯ 人事部長 山田太郎様」
  • 「株式会社◯◯ 採用ご担当者様」

御中と様は併用しないのがルール

御中と様を同時に使用するのは誤りで、個人名が明らかな場合は「様」のみを使用し、個人名が不明な場合は「御中」を使用するというルールを覚えておいてください。「株式会社◯◯ 御中 山田太郎様」のような表記は避けましょう。

ただし、「採用ご担当者様」のように、「担当者」を個人として捉える場合は「様」を使用します。この場合、「担当者」という言葉に「者」という人を表す字が含まれているため、個人として扱います。一方、「採用担当御中」とする場合は、採用担当を部署や組織として捉えています。

まとめ

御社と貴社の違いは、話し言葉か書き言葉かという点にあり、面接や電話では「御社」、履歴書やメールでは「貴社」を使用するというシンプルなルールを覚えておきましょう。また、一般企業以外では異なる敬称を使うこと、御社様や貴社様は二重敬語で誤りであることなど、細かなマナーにも注意が必要です。

言葉遣いひとつで印象が大きく変わることもあるため、正しい使い分けを身につけることは就職・転職活動において重要です。ただし、万が一間違えてしまっても、それだけで即不採用になるわけではありません。誠実に対応し、その後の面接で自分の強みや熱意をしっかり伝えることが何より大切です。言葉遣いは重要ですが、それ以上に重要なのは、あなたの人柄や能力、そして企業への真摯な思いです。

就職・転職活動は、適切なマナーとともに、自分に合った企業を見つけることが成功への鍵となります。企業研究をしっかり行い、自分のキャリアビジョンと企業の方向性が一致しているかを見極めることが重要です。株式会社DYMの人材事業では、新卒紹介事業や第二新卒・既卒・中途紹介事業(DYM就職)、ハイクラス転職事業、ITフリーランス人材マッチング事業など、さまざまな人材サービスを提供しています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、一人ひとりのキャリアプランに合わせた丁寧なサポートで、あなたの就職・転職活動を全面的に支援いたします。面接対策や履歴書の添削、企業とのマッチングなど、内定獲得までの道のりを共に歩みます。ご興味のある方は、ぜひDYMの人材事業サービスをご覧ください。

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