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就活コラム
COLUMN

就活における効果的な自己PRの書き方とは?【例文多数】

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就活において質問されることが多いのが「自己PR」。自分が企業にとってどれだけ有意義な存在なのかアピールすることができるので、内定に直接関わってきます。また企業から見ても、自己PRは良い人材を採用するための判断基準になります。そのため自己PRの内容によって内定が左右されることも。しかし就活生のなかには、どのようなことを書けば良いのか分からないという人も少なくないでしょう。そこで今回は例文を紹介しながら、就活における魅力的な自己PRの書き方を解説していきます。

目次

  1. 自己PRは書き方が難しい?
  2. 就活で効果的な自己PRを書く方法
  3. 【例文】就活で効果的な自己PR
  4. 【例文】就活でダメな自己PR
  5. 就活の自己PRがない場合の対処法
  6. まとめ

自己PRは書き方が難しい?

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「あなたはどのような人ですか」。何度も聞かれる質問にもかかわらず、この質問でつまずいてしまう就活生は少なくありません。冒頭でも伝えた通り、自己PRは企業からすると採用する上で重要な判断基準になるので、多くの面接で聞かれます。留学など海外経験がある方は話すことが多いので有利と考える人もいますが、一概には言えません。また転職者など業務経験がある場合は、これまでの実績から判断できますが、新卒採用ではそうはいきません。それでは自己PRのどの部分を見ているのか。企業によって異なる点もありますが、共通して求められるのは入社後に活躍できるポテンシャルがあるかどうかです。経験値が高いことに越したことはありませんが、そこからどのような強みを培ってきたのか。その強みは入社後も役に立つものなのかなどを就活生に問うています。

内定を得るためには自己PRは欠かすことのできないので、自己PRについて深く理解しておかなければ、企業に響かないアピールになってしまうことも。そこで自己PRとはどのようなものなのか、また「学生時代に頑張ったこと」との違いについて、ご紹介します。

自己PRとは

自己PRは簡潔に言い換えると、自分のいいところをアピールすることです。自分の長所や特徴について、企業に分かりやすく述べられるかがポイントです。これまでの経験から何を学び、何を感じ、そこからどう成長したのかをまとめておく必要があります。

アルバイトや勉強、部活など、いまの自分を形成してきたものは何だったのかを考えてみてください。ただし活動内容をメインにアピールすると、ただの自慢話になることもあるので、活動を通じてどのような人材になったのかを具体的に表現してください。

「学生時代に頑張ったこと」となにが違うの?

「自己PR」と「学生時代に頑張ったこと」の2つが、似たような内容になってしまうという人は少なくありません。確かに「自分の魅力をアピールする」という意味ではどちらも同じですが、自己PRは経験から身に付けた強みをどう仕事に活かせるのかを記載します。一方で、学生時代に頑張ったことは物事に対する取り組み方やその成長過程を述べましょう。同じエピソードであっても、何を伝えるのかで変わってきます。

就活で効果的な自己PRを書く方法

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企業は就活生の自己PRに具体性を求めているので、活動内容だけを書くことはNGです。魅力的な内容にするためにも、以下のことを盛り込みながら書き進めてみてください。

自分の強みを明確にする

自己PRでは、結論を最初に伝えてください。就活生のなかには、具体的なエピソードから記載する人がいますが、自己PRにおいてはマイナス評価となることも。特に大手企業では応募者が多く、ES(エントリーシート)を読む時間も限られています。そのため、肝心な部分を読んでもらえることなく不採用になってしまうことも。「私の強みは○○です」と先に伝えておくことで、その後に続く文章も読みやすくなります。

具体的なエピソードを入れる

企業は「なにを経験したか」ではなく、その経験から「なにを得たのか」を求めています。経験したことだけを羅列していただけでは、自慢話で終わること可能性もあります。なにより自分の強みをアピールするための裏付けにはなりません。

どんなことを経験して、そこからなにを得ることができたのか。面接では、自己PRの内容から面接官の質問を受けることがほとんどです。どんな質問を受けても的確に答えられるように、その時の状況を振り返っておきましょう。

業界別に対策する

自分の売り込み方は人それぞれですが、企業の求めているスキルや経験にマッチするかが重要です。企業別に自己PRを用意するのは難しいかもしれませんが、業界別には分けておくことをおすすめします。例えばエンジニア志望にもかかわらず「誰よりも営業が得意です!」とアピールした場合、魅力的な人材ではあるかもしれませんが、エンジニアの仕事に適しているとは一概にはいえませんよね。

入社後に発揮できる強みを書く

自己PRでは、自分の長所をどのように仕事に活かせるのかに触れる必要があります。これは、あなたが入社後に活躍する姿を採用担当者がイメージしやすくするためです。自分の強みをどのように活かしていくのかを書くのは簡単です。もっと興味を持ってもらうために、業務内容などを踏まえて説明すると分かりやすくなります。

【例文】就活で効果的な自己PR

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自己PRは書き方を知ることで、魅力的な内容にすることができます。どのような自己PRを書けば良いのか、業界別に優れている3つの自己PRの例を紹介します。

例文①:金融系の企業への自己PR

私には、人との信頼関係を構築するための能力が備わっています。私は、旅行に行ったら現地で知り合った人と親友になってしまうくらい、人見知りをしません。自分から心を開き相手を信頼することで、相手も少しずつ心を開いてくれるようになります。また、会話する際はいつでも誠実かつ素直に相手の話を聞くようにしています。この能力は、お客様と商談する際に役に立つのではないかと考えております。

金融業界は他の業界に比べて「お堅い」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。もちろん、お客様のプライベートな情報を数多く取り扱うため、細心の注意が必要です。その一方で、対人関係を重んじる傾向もあります。特に外回りをする営業職は、相手の信頼を勝ち取らなければいけません。上記の自己PR文では、どんな相手であっても信頼関係が構築できるという長所を説明することができています。

例文②:IT系の企業への自己PR

私はどんなことにも諦めず、高みを目指して挑戦してきました。周りからは不可能と言われ続けても、達成するためには何が必要なのかを考えながら、一つずつ課題を解決していくことで成果を残してきました。高校のバドミントンでは、初心者から全国大会に出場し、インターンでは半年で400万円の売上目標を達成することができました。御社でも常に向上心を持ち、目標達成のために努力し続けられると考えています。

IT業界は成長し続けている業界で、需要も高まってきています。ネットショッピング市場は拡大しており、競争は激しくなる一方です。競争率が激しい業界だからこそ「諦めない」「挑戦し続ける」ことができる人材を求めています。常に変化を追い求め、成長し続けられる人こそIT業界が求めている人材であると言えるでしょう。上記の自己PRでは、これらのことを盛り込むことができています。

例文③:飲食系の企業への自己PR

私は居酒屋のアルバイトで、お客様に満足してもらえる接客とはなにかを常に考えてきました。そこで思いついたのが、お客様がメニューを見るタイミングで、その卓に灰皿や小皿の交換に行き、そこでご注文を受けるというものです。これによって、以前私が働いていたお店では、店員を待つ時間を省くことができ、満足度の向上にも繋がりました。御社でも状況に応じて、適切な行動ができる人材として、お役に立てると考えております。

接客業で大切なのは、相手に喜んでもらえることです。飲食業界であれば、お客様は食事を楽しみに来ています。しかし、企業が求めている人材として、プラスアルファの接客ができるかどうか。マニュアルばかりに頼るのではなく、自ら率先して顧客満足度を高められる人を欲しています。上記の自己PR文では、コピーと具体例がマッチしているため、とても読みやすい内容になっています。

【例文】就活でダメな自己PR

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それでは「面接で会ってみたい」「魅力的に感じない」ダメな自己PRも確認していきましょう。自分で書きながら、NGな部分がないかチェックしてみてくださいね。

例文①:技術職

私はあちこち動き回ることが不得意です。大学のゼミ活動では、現地に出向いて街行く人たちに聞き込みをするなどの機会があります。しかし、そのようなことに対して苦手意識を持っています。そういったことよりも、黙々と作業を行うほうが私の性分には合っています。御社でも、その特性を活かした働きができると考えています。

最終的にはポジティブな発言をしているように聞こえますが、最初にネガティブな側面から説明しているので、これは技術職に関係なくNGポイントです。また、結局なにが強みなのかが分からずに終わっています。このような伝え方をしてしまうと、魅力に感じる部分がないと思われてしまうことも。また、「消去法で仕方なく技術職を選んでいる」と思われてしまい、採用担当者に不快な印象を与える恐れがあります。

例文②:一般職

私は正確に仕事を進めることができます。これまで、家具メーカーの営業事務として働いてきました。そこで任されていたのが、取引先の納品書や請求書の作成です。取引先ごとにフォーマットが違い、注意して作業することが求められます。私は、一つずつ慎重に進めることで、不備を防いできました。御社でも対応の正確性を活かしていきたいと思います。

このように、実務経験があれば優遇されることもあるでしょうが、結局なにが伝えたいのかはっきりしません。自己PRでは、結果を伝えれば良いというものではありません。そこに至るまでにどのような工夫をしたのかなど、具体的に書きましょう。

就活の自己PRがない場合の対処法

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企業は自己PRに対してインパクトを求めているわけではありません。就活における自己PRは企業にとって大きな判断基準になるので、書ける内容がない場合はどうすれば良いのでしょうか。最後に3つの対処法をご紹介します。

もう一度自己分析をする

なにも書くことがないと思ったら、もう一度自己分析してみましょう。直近からさかのぼり、記憶に残っている出来事を書き出してみます。どんな内容でも構いません。それぞれのエピソードを振り返って、「何を頑張ったのか」「どうしてそう思ったのか」「その結果どうなったのか」を考えてください。

正直に話す

本当になにもなければ、素直に話してみましょう。「私は平凡な人生を送ってきた」と思っている人でも、そのなかで努力したこと、楽しかったこと、苦しかったことなどさまざまなエピソードがあるはずです。ここでやってはいけないことが、エピソードを作ることです。付け焼き刃で完成した話は、詳細を聞かれることですぐに嘘だとばれてしまいます。

好きなもの、ことの共通点を見つける

多くの人が好きなものやことをもっています。何気なく趣味と謡っているものであっても、なにか共通点が見つけることができるかもしれません。そこから、あなたの強みを見つけていけば良いのです。趣味があればエピソードの土台作りも難しくはないですよね。肩の力を抜いて、シンプルに考えていきましょう。

まとめ

自己PRでは、活動内容よりも取り組み方が重視されています。自分自身の記入した活動内容が心配な場合は、友人や家族、アルバイト先の人などに読んでもらうことをおすすめします。世間一般が驚く、喜ぶことを書こうと努力するのではなく、ご自身がしっかりと歩んできた努力の軌跡をシンプルに書いてみてはいかがでしょうか。

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