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就活コラム
COLUMN

「部活」でガクチカを書くときのポイントと書き方!【例文付き】

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「学生時代に頑張っていたことは何ですか」という質問(ガクチカ)に対して、体育会系に所属していた学生は部活の話を取り上げることが多いです。今回は部活のガクチカを書くときのメリットやポイント、書き方などを徹底解説していきます。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で活動が少なく、なかなか強みをアピールできないと思いがちですが、実はコロナ禍だからこそ伝えたいポイントもあるのです。それも含めて一緒に確認していきましょう。

目次

  1. そもそもOK?「部活」でガクチカを書くのはアリなのか?
  2. ポイントはここ!「部活」でガクチカを書く際に抑えるべきこと
  3. ここに注意!「部活」でガクチカを書く際の注意点
  4. コロナ禍だからこそ書きたい「部活のガクチカ」のポイント
  5. 【例文】「部活」を用いて書かれたガクチカ
  6. まとめ

そもそもOK?「部活」でガクチカを書くのはアリなのか?

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◇結論はもちろん「アリ」!

ガクチカで部活のエピソードを話すのは、もちろん問題ありません。
むしろメリットが多く、おすすめの話題でもあります。ただし「部活経験者=ガクチカで部活のエピソードを取り上げる」といっても過言ではなく、書き方や抑えるべきポイントを間違えると評価の低いガクチカになってしまいます。何を伝えるべきなのか、どういう書き方が好まれるのかを把握したうえでガクチカを作成していきましょう。
 

◇初心者・補欠・怪我があって結果がない…それでも大丈夫!

初心者だけど大学からそのスポーツを始めて入部した人や、部活に入ったものの補欠で試合に出ることが少なかった人、在学中に怪我をして思うように結果が出せなかった人などもいると思います。ガクチカではどうしても輝かしい結果が評価されると思いがちですが、ガクチカで重要なのは結果ではなく、部活に取り組む中でどんなことを考えてきたのか、そしてどんな行動を取ってきたのかということです。
ですから、初心者だった人は自分なりにどんな努力をすることで初心者としての壁を無くしたのか、補欠だった人は補欠なりにどんなことに取り組んできたのか、怪我があった人はどんな風に気持ちを切り替えて行動をしたのかなどを話すといいでしょう。
初心者や補欠だった人、怪我があった人のガクチカは、むしろ普通に部活に取り組んできた人たちよりも、自分の考え方や工夫の仕方が伝わるエピソードになり、面接官としても興味のわくエピソードになるでしょう。
 

◇部活をガクチカにするメリット

部活のエピソードをガクチカにするメリットは次のようなものが挙げられます。
・組織の中での自分をアピールできる
・組織のマネジメント能力をアピールできる
・目標から逆算して努力を続けられる姿勢をアピールできる
・体力・ストレス耐性があることをアピールできる
・入部→困難→改善→結果・学びという流れがガクチカで話しやすい

特に部活は「学年」「学科」「役職」といった要素が、会社の「年次」「職種」「役職」という構造と同じです。また会社で働くということは大きな組織のなかの一員として働くということになります。つまり部活を通して、会社と同じような組織構造の中で頑張ってきたことをガクチカでアピールできるのです。

さらに体力があるということも新卒の社員に求められる1つの要素です。なぜなら、新しい環境で新しいことに取り組むことは多かれ少なかれストレスになります。また、まだ社会人としての実績がない新入社員は「仕事に熱心に取り組む」ということが一番大切です。ですから部活を通して体力や精神力を鍛えている人のほうが、ストレス耐性もあり仕事を続けていける体力もあるといえるのです。

ポイントはここ!「部活」でガクチカを書く際に抑えるべきこと

①書き方の構成にこだわる!

ガクチカの基本的な構成は次の通りです。
①何を経験して頑張ったのか
  ↓
②その経験はどのように取り組んだのか
  ↓
③どんな目標や課題に対して
  ↓
④どのように改善したのか
  ↓
⑤そこでの学びは何か
  ↓
⑥仕事でどう活かせるのか

部活のガクチカを書く場合の骨組みにすると、このようになります。
①部活でどんなことに力を入れて取り組んだのか(一言で)
  ↓
②その部活はどのように取り組んだのか(具体的に)
  ↓
③部活ではどんな目標や課題を設定したのか
  ↓
④その目標や課題をどのように改善したのか
  ↓
⑤結果的に目標や課題はどうなったのか
 部活でのその経験からどんな学びがあったのか
  ↓
⑥学びや部活で得たスキルを仕事でどう活かせるのか
 学びやスキルを使ってどういう風に仕事をしていきたいか

ガクチカを書くとき、もしくは話すときに大切なのは「論理的に」「わかりやすく」ということです。きちんと構造に沿ってガクチカを作成することで、自動的に論理的な文章になります。
また、いきなり400字のガクチカを書けといわれても難しいですが、各項目ごとに100文字ずつ書いていくと考えれば気が楽になりますよね。
 

②徹底的に自己分析をやっておく

部活のガクチカを作成する人に多いのですが、エピソードや話のネタになるような成績があるがゆえに自己分析を疎かにしてしまい、ガクチカがただ過去の経験を話すだけになることがあります。
部活のガクチカに限らず、就活では自分の価値観や考え方、人柄を伝えることが求められています。なぜなら、そこから企業はその人が自社の風土に合っているのか、自社で活躍できるポテンシャルを持っているのかを判断し採用するかどうかを考えます。
ガクチカを通してそのようなことを伝えるには、まずは自分がどういう考え方をする人間なのかどうかをきちんと把握している必要があります。それゆえに自己分析が必要なのです。

部活のガクチカを作るうえで、具体的に何をすればいいのかというと、それぞれのエピソードにおいて「なぜ」「何を」「どんなふうに」を徹底的に掘っておきましょう。そうすることで自分らしさが存分に出たガクチカになります。

面接官から次のような質問をされても、きちんと答えられるぐらいの深掘りができていれば良いでしょう。

・なぜ
なぜその部活動を選んだのか
なぜそのような実績、結果を得られたのか
なぜその強みが発揮できたのか
なぜそのチーム内で自分はその役割だったのか

・なにを
何の部活動をしていたのか
チームの中でのあなたの役割は何だったのか
部活動での実績は何か
部活動では何を強みとしていたのか
部活動を通してどんな弱みが自分にはあると考えたか

・どんなふうに
どのように成長するための努力をしたのか
どのようにチームに貢献したのか
どのように練習することを心がけたのか
 

③何を学んだのか、どんなスキルを身につけたのかを書く

部活のガクチカになると実績や結果だけを話してしまう他に、どんな風に部活に打ち込んだのかを話して終わってしまう人も多いです。具体的な部活のエピソードの後には、必ずそこで何を学んだのか、そしてその学びがどのように仕事に活かせるのかを伝えましょう。
ガクチカは過去の実績を披露する場ではなく、過去のエピソードを元にその人の人柄をつかみ、入社後にどんな働き方をしてくれるのかをイメージする場です。その「入社後の働き方」を伝えられるように、学んだことや活かせることを語りましょう。
 

④会社がどんな人材を求めているのかを把握する

自分の人柄や能力、働く姿勢を自分からアピールするのも大切ですが、相手がどんな人物像を求めているのかを把握することも大切です。例えば着実にミスなく仕事をする人を求めている会社に、何事にも恐れることなくミスを気にせずチャレンジする姿勢をアピールしても面接官には魅力的には見えません。何事にも需要と供給がありますから、志望する企業がどんな人材を求めているのかを知り、それに合わせて自分のアピール部分を変えていく柔軟さも必要です。会社説明会や企業のHPを見ながら、どんな人物像を求めているのか、実際にどんな人が活躍しているのかを研究しておきましょう。

ここに注意!「部活」でガクチカを書く際の注意点

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①嘘はつかない

実績を少しでもいいものにしようと嘘をつきたくなる気持ちもわかりますが、これまで説明している通り、部活の結果は就活においてそこまで重要なポイントではありません。むしろどんな努力をしてきたのか、部活を通してどんな学びを得てきた人なのかをいうのが重要です。結果は盛らずに素直な気持ちで面接に臨めるように、嘘は無しでいきましょう。
 

②専門用語は極力使わない

ガクチカの作成ポイントは「わかりやすく」でしたね。そのため専門用語はなるべく使わずに誰が聞いてもわかりやすい説明を心がけましょう。相手の立場にたって話すスキルも、ビジネスパーソンにとって大切なスキルです。
 

③話題を盛り込みすぎない

部活のエピソードとしてあれもこれもと盛り込みすぎてしまうと、結局何をアピールしたいのかわからなくなってしまいます。伝えることは明確にして、エピソードは盛り込みすぎないようにしましょう。自分の性格やスキルを伝えるためのエピソードは1つに絞ったほうが分かりやすいですし、自分自身も何の話をしているのかどうか俯瞰しながら、話を進めることができます。

コロナ禍だからこそ書きたい「部活のガクチカ」のポイント

2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大により、大学生活も大きく変わってきました。一番は授業などがリモートになったことだと思います。大学の部活も活動停止になったり、各自家での練習を求められたり、大きな大会も無くなってしまった人もいるのではないでしょうか。
大会での成績や大会に向けての練習などをガクチカで書きたくても、そのエピソードがなく部活のガクチカを諦めている方、待ってください。コロナ禍だからこそ書けるエピソードもあるのです。それは「変化に対してどう対応して行動したのか」を書くことです。

コロナ禍で活動がリモートになってしまった、部活の仲間となかなか会えなくなってしまった、試合が無くなりモチベーションが下がってしまった、そんなときにどんな気持ちの切り替えをして、どんな工夫をして乗り越えてきたのかを是非語りましょう。

ビジネスにおいてもすべてが上手くいくわけではありません。予期せぬ事態に陥り、改善を求められることもあります。また、たとえモチベーションの保てない仕事だとしても、自分なりに工夫をして、あるいは目標を設定して仕事に取り組む力も大切です。
ガクチカを通して予期せぬ事態に陥った時に自分はどう行動する人間なのか、モチベーションを保つためにどんな工夫ができる人間なのかを伝えることで、1つの魅力的なアピールになります。

【例文】「部活」を用いて書かれたガクチカ

私が学生時代に頑張ってきたことはバレーボール部での活動です。
中学、高校とバレーボール自体は続けてきましたが、そこまで勝ちたいという思いもなくなんとなく楽しく活動できればいいかなと考えてきたのですが、大学の本格的なバレーボールの試合を見て、学生時代の最後に本気でバレーボールをやろうと思い入部しました。

初めは私のようなバレーボール部に興味があって入部した人と、バレーボールの推薦で入部してきた人との間にモチベーションのズレがあり、バレーボール部としてチームが1つになっていないのが課題でした。
そこで私はまず、レギュラーと補欠で練習メニューが完全に分かれていたものを、ウォーミングアップでは一緒にやることを提案しました。レギュラーと補欠のメンバーでは実力に差があることはわかっていましたが、まずはチームとして練習に打ち込む姿勢を共有することが大切だと考えました。
結果的にこのウォーミングアップを通してメンバー間での会話が増え、練習や試合の改善点などを皆で話し合う雰囲気を作ることに成功しました。またバレーボール部としての雰囲気が良くなったためか、私が3年生の時の入部者が例年よりも20%増えたました。

私自身は試合に出て大きな活躍はしていませんが、バレーボール部の活動を通して、組織において誰もが気持ちよく活動ができるようにするためには、気軽に話し合える雰囲気を作ることが大切だと学びました。また自分から何かを提案することで、組織の雰囲気が大きく改善することも知れました。御社では風通しのいい組織を作ることをモットーに事業を進めており、自分の価値観ととても合います。積極性を忘れずに、同じビジョンを目指して御社で働いていきたいと考えています。

まとめ

部活のガクチカを書く方法や、部活のガクチカのメリットや抑えておきたいポイントなどを紹介してきましたが、いかがでしたか。もともと部活経験者は就活市場において人気の人材ですが、自分の性格やスキルを把握して、企業に合ったアピールをする力は必要です。まずは自己分析や企業研究をしっかりとおこない、ガクチカの書き方を抑えて、自分の魅力が十分に伝わるような部活のガクチカを作成していきましょう。

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