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就活コラム
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グループディスカッションの練習について|ぶっつけ本番ではいけない理由

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採用試験でのグループディスカッションというと、話をする相手が同じ就活生になる分、面接より気楽に思えるものです。そのため、そこまで練習は必要ないと考えている人も多いでしょう。

 

しかし練習をしないままグループディスカッションが上手く運ぶことはそうそうありません。ただ話をするのではなく、見ず知らずの相手と議論をしなければいけないことを考えれば当然です。コミュニケーションが得意な人でも練習が必要なことなのです。そこでここでは、グループディスカッションの練習について詳しく解説していきます。

目次

  1. ぶっつけ本番でグループディスカッションを行うと痛い目に合う
  2. グループディスカッションの練習で押さえないといけないこと
  3. グループディスカッションの練習方法について
  4. まとめ

ぶっつけ本番でグループディスカッションを行うと痛い目に合う

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グループディスカッションの練習は、それが必要だという実感があるほど効果の高いものにすることができます。まずは「どうして練習を行わなければいけないのか」「練習を行わないと本番でどんな状態に陥ってしまうのか」について見ていきましょう。

 

グループディスカッションのタイプは一つではないから

グループディスカッションで議題として挙げられるテーマは、採用試験を受ける企業の業界知識が必要な場合が多くなります。しかしそういったテーマは「頻出する」というだけで、どんな議題が選ばれるかは当日になってみないとわかりません。

 

「わからないのなら、練習のしようがない」と思ってしまうかもしれませんが、予測できない議題への対策は、結局「頻出テーマに対する練習を行っておく」ことしかありません。難易度の高い頻出テーマをしっかりと練習しておくことで、想定外のテーマが出されたときにも落ち着いて対処できる余裕が生まれます。

 

グループディスカッションには様々な役割が存在する

グループディスカッションにはそれぞれ「アイディアマン」「司会」「書記」「タイムキーパー」という役割があります。議論をスムーズに行おうと思うと、その中で自分がどのポジションが得意なのかを理解しておく必要があります。

 

アイディアマンは発想力、司会は議論の流れをまとめる能力、書記は話し合った内容を文章にわかりやすくまとめる能力、タイムキーパーは時間管理能力、といったようにポジションによって求められる力が全く違います。自分が得意な役割を選べれば、その分企業に対して自分の能力をアピールすることができるのです。

 

自分の得意な役割というのは、練習を通してそれぞれのポジションを経験していないとわかりません。練習を行うのは、本番で自分の得意なポジションを選ぶためでもあるのです。

 

自分の役割をこなすだけではいけないから

例えばタイムキーパーは、議論が時間通りに進むように時間配分をすることがメインの仕事です。この役割を「発言する機会が少なく、楽なポジション」だと捉えている人がいます。しかし自分に与えられた仕事をただこなしているだけの人というのは、企業から評価されません。

 

タイムキーパーは時間通りに議論が進むように促すのはもちろん、影響を与える発言ができるのなら、それも積極的に行っていくべきです。大切なのは議論を有意義なものにしていくことで、これは役割を問わず全員が持っておくべき意識です。

 

自分のポジションだけではなく、全体を見る力を養おうと思うと、やはり一通りの役割を練習しておかなければいけません。

 

論理的思考力が必要だから

決められた時間の中でスムーズに話し合いを行うためには、論理的思考力が必要になります。「論理的思考力」というのは、きちんと筋道を立ててものを考えられる力のことです。

 

例えばグループディスカッションになぜ練習が必要なのかと問われたときに、ただ「練習しておかないと本番で上手くできないから」といわれても説得力がありません。説得力を持たせるためには、「なぜ本番で上手くできないのか」を具体的に説明できる必要があります。

 

こういった論理的思考力がないと、ただ思いつきで発言してしまうことになり、話もまとまりにくいでしょう。議論をスムーズに行おうと思うと、論理的思考力を鍛えるために普段から考え方を練習しておく必要があります。

 

聴く力を鍛える

グループディスカッションというと「とにかく発言しなければ」と、自分が発言することばかりに気を奪われる人が多いです。しかし大切なことはたくさん発言することではなく、意義のある話し合いにすることです。議論というのは一人で進めるものではありませんので、自分ばかりが発言していても上手く運びません。

 

上手く進めるためには、参加者がそれぞれどういう意見を持っているのかに気を配る必要があります。周りの言い分を踏まえつつ、それに対して自分がどう思うのかを述べることで議論は展開されていくのです。

 

話を聴く力というのは、意識しないとなかなか身に付きにくいものです。そう考えると、相手のいる環境で練習をする必要があることもわかります。

 

想定外の事態に対応するため

グループディスカッションでは、「クラッシャー」と呼ばれる就活生とグループになる場面もあります。クラッシャーというのは、「空気を読まない発言で議論を台無しにしてしまう人のこと」です。就活生は自分の能力をアピールしなければと躍起になっているものなので、流れを無視して自分のことばかりを話そうとする人も意外と多いのです。

 

他人のせいで議論が台無しになってしまっては、自分としてもなす術がないように思えます。しかしクラッシャーが相手に当たってしまったとしても、自分の能力をアピールすることはできます。そういうとき企業は、クラッシャーにどう対処するかを見ているからです。練習を通して慣れておけば、そういった想定外の事態にも冷静に対処することができます。

 

採用試験当日に緊張して思っていることを話せない可能性がある

どんなに能力があっても、本番で緊張してしまって発揮できないようでは意味がありません。そして緊張を和らげるには、場数を踏むことが一番効果的です。かといって、本番をただの場数にしてしまうわけにはいきません。そもそも結果が欲しいから採用試験を受けているのです。

 

場数というのは、何も本番のことだけではありません。練習は本番を疑似体験することになり、立派な場数になるのです。練習をたくさん行っていれば、本番でも「これは練習でやった状況に似ているな」という場面が出てきます。そう思えるだけで、緊張も薄れていくものです。

 

グループディスカッションの練習で押さえないといけないこと

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実際に練習を行うにしても、ただ行うのではなく、重要になってくるポイントを押さえておくことでその効果を高めることができます。ここではグループディスカッションの練習で「ここに気を付けておけば上達しやすい」というポイントを見ていきましょう。

 

時間配分

グループディスカッションの制限時間は、一般的に30~45分に設定されていることがほとんどです。時間配分をどうするかについては、その場に居合わせたメンバーで相談して決めることになります。

 

自己紹介や担当する役割決め、時間配分、アイディア出し、アイディアまとめ、結論……という流れをバランス良く配分していく必要があるのです。それぞれにどのぐらい時間がかかるかというのも、練習を重ねていくことで感覚を掴むことができます。

 

反復して練習すること

グループディスカッションは一度や二度練習すれば良いというものではありません。議論の中で担当する役割も一通り経験しておく必要がありますし、議題にするテーマも様々なものに取り組んでおく方が良いでしょう。

 

練習は自分が苦手なことと得意なことを把握して、対策するために行うものです。グループディスカッションはそのときによって状況が変わるので、反復して練習しないと何が苦手で何が得意なのかも見えてきません。

 

フィードバックを通して自分のできていない部分を把握する

グループディスカッションの練習では、的確なフィードバックを行える工夫をすることが大切です。議論を行っている最中には、自分たちの様子を客観的に見ることが難しいからです。

 

議論の様子を見てもらうポジションに先輩などを呼んでも良いですし、友達同士で行うにしても、議論に参加せずに見る役割の人を設けても良いでしょう。また動画を撮影しておいて自分で再度見るという方法もあります。いずれにしても練習を客観的に見られるよう工夫をすることで、思わぬ気付きを得ることができます。

 

自分に合ったポジションはどこかを把握すること

前項でも触れた通り、グループディスカッションの中で自分に合った役割というのは、実際にその役割をやってみないとわかりません。つまり苦手だと思っている役割でも、やってみると案外上手くできたということもあり得ます。

 

練習なら失敗しても問題ないわけですから、苦手意識のある役割にも進んで取り組むのが良いでしょう。自分の得意なこと、苦手なことを明確にしておけば、本番で得意な役割を選ぶことも、苦手な役割に当たったときの対策もしておくことができます。

 

空気を読んで発言すること

グループディスカッションでは、自分の意見を発言すると同時に、話の流れを読んで発言することが必要になってきます。自分の意見を考えながら、話の流れを的確に読むというのは真剣にやってみると難しいものです。普段の会話では思いつきで話していることも多く、その難しさに気付きにくいのです。

 

「自分が発言することで議論がどういう方向に進むのか」ということに意識を向けて練習に取り組むことで、より高い効果が得られるでしょう。

グループディスカッションの練習方法について

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就活生は、グループディスカッションの練習をするのは初めてという人も多く、周りの友達にしても詳しい人はあまりいないはずです。練習を行うといっても、具体的な練習方法がわからないのでは困ってしまいます。そういう人に向けてここでは、具体的にどのように練習を行えば良いのかを挙げていきましょう。

 

参考書を使って練習を進めていく

グループディスカッション専門の参考書が売られています。参考書を使えば、グループディスカッションに必要な基本事項を一通り網羅することができます。実際に議論の場を設けて練習を行う前に参考書で基本事項を確認しておくと、うんとスムーズに練習を運ぶことができるでしょう。

 

そして良い議論というのは、他力本願ではなく自分一人でも結論を導き出せる力を持った人が集まることから生まれます。このことを考えると、そういう場に行く前の段階で基本事項を確認したり、問題集で考えるクセを付けたりしておくことがとても大切なのです。

 

新聞やニュースをチェックして知識や考えを深める

グループディスカッションの議題には、業界知識が必要になるものの他に、ニュースで扱われている時事問題が取り上げられることも多いです。普段から新聞やニュースに触れる習慣がない人は、急にそういった話題を振られて意見を持つのは難しいでしょう。

 

新聞やニュースに触れることが大切なのは、議題に挙げられるという理由だけではありません。時事問題に対して自分なりの意見を考えること自体が、論理的思考力を鍛えることに繋がるのです。

 

自分がその問題に対してどう思うのかも大切ですが、まったく逆の意見を想定してみるのもまた有用です。逆の意見を述べている人が、どうしてそう思ったのかを考えることで、他人の言い分を理解する力が高まります。相手の言い分を理解するというのは議論において何より大切なことです。

 

グループディスカッションの練習会に参加する

就活支援団体などが行っているグループディスカッションの練習会に参加するのもおすすめです。こういった外部の練習会を利用すると他の大学の学生など、見ず知らずの人と練習を行うことができます。実際の採用試験では、見ず知らずの相手とグループディスカッションを行うわけですから、疑似体験の場として外部の練習会は非常に優れているのです。

 

また外部の練習会に参加しているということは、それだけ意識が高い学生だということです。そういう学生とやり取りする機会を増やせば、単純に自分のモチベーションも高めていくことができるでしょう。

 

友人もしくは就活生同士でグループディスカッションを行う

友人とグループディスカッションを行う利点は、気軽に行いやすいという点にあります。グループディスカッションに慣れるためにはとにかく数をこなすことが大切ですが、外部の練習会となると、そうしょっちゅうは参加できるものでもないでしょう。

 

友人の就活生となら、グループディスカッションの練習が必要だという状況は同じですから、積極的に練習を行うことがお互いのためになります。また外部の練習会は緊張してしまうという人も、友人同士で日常的に練習を行うことでそういった場に備えることもできます。

 

馴れ合いになってしまうのはよくありませんが、場数を踏もうと思うとやはり友人同士で練習を行うのは有用です。外部の練習会と上手く織り交ぜながら行っていくのが良いでしょう。

 

動画サイトでグループディスカッションのポイントを押さえる

最近ではYouTubeなどの動画サイトでも、グループディスカッション対策の動画がアップロードされています。内容も実際に議論を行っている様子を映したものや、ポイントを細かく解説してくれるものなど様々です。

 

グループディスカッションの様子を観ることで、いろんな人の考え方を知ることができますし、「自分ならこう意見する」と考えることも練習になります。また参考書などで読むより、動画で説明を聞いた方がわかりやすいという人もいるでしょう。

 

いずれにしてもスマートフォンでどこにいても観られるというのは、バイトや就活で忙しい学生にとって大きな利点です。

 

就活エージェントに相談する

グループディスカッションに関するノウハウは、ここまでで述べたように、至る所で手に入れることができます。その中でもより確実な情報を得たいという方には、就活エージェントに相談することをおすすめです。

 

就活エージェントは就活に関する情報を網羅していることはもちろん、その就活生に何が足りないのかを的確に判断する能力を持っています。そしてプロとして依頼されている以上、親身になって対応してくれることも補償できます。

 

DYMなら質も高く若いエージェントも多いので、気兼ねなく相談することができます。悩んでいるのなら、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

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記事の中でも触れたように、グループディスカッションというのは議題に対して自分の意見をいえば良いというだけのものではありません。有意義な結論が出せるように、議論を運んでいける対応をしなくてはいけないのです。

 

グループディスカッションの練習をすることは、採用試験はもちろん社会人になってからの会議の場面などでも役立てることができます。また会議ではなくても、論理的思考力を鍛えることは仕事の内容を問わず有用なことです。

 

紹介した方法の中でも、就活エージェントを利用する方法は特におすすめできる方法です。記事を通してグループディスカッションの練習に対する意欲が湧いてきたという方は、ぜひDYMへの相談を検討ください。

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